Fate/Last sin -13

「う」
 ラコタ・スーは短く呟いて、目を覚ました。目を覚ましたというより、気絶から回復したと言う方が近い。
 瞼を上げると、寝起きで霞む視界に見慣れない景色が飛び込んできた。アメリカから来た十六歳の少年にとってこの風見の景色は見慣れない物ばかりだったが、今回は段違いだ。寝ころんでいた体の下は硬い床で、自分が眠っていた部屋はものすごく狭い。五歩進めば部屋の隅まで行けるようなスペースに、ラコタと、申し訳程度にシーツが一枚敷いてある床があるだけだ。両手はしっかりと手錠がつけられ、部屋には窓一つなく、鉄格子付きの素っ気ないドアが不愛想に施錠されている。まるで独房だな、と思う。
 目が冴えていくにつれて、徐々に記憶もはっきりしてきた。そうだ、昨日の夜――もし今が朝だとするならだが――自分は、御伽野蕾徒と戦闘し、空閑灯によって妨害されたのだった。喉元に突き付けられた見えない刃の冷たささえ思い出されて、ラコタは軽く身震いする。……やめよう。冷静に、事務的に――少年はそう心の中で唱え続けた。
『目が覚めたかね、小僧』
 記憶の想起は、その頭の中に響く老人の声によって中断された。ラコタは目だけで辺りを見回し、声に出してその老人に喋りかけた。
「はい。というか、居るなら起こしてくれても良かったんじゃありませんか」
『ほう、監禁状態だというのに余裕であるな』
「まあ。手はこの通りですが、足は自由ですし、着ているものや身体にも異常がないので。本気でマスターであるボクをどうにかする気なら、とっくに死んでいるでしょうから」
『何だ、小僧の癖に妙に冷静ではないか』
「そういうライダーは、監禁されている可哀そうな少年を解放してあげたいとかは思わないんですか?」
 皮肉を交えてそう言い返すと、ライダーは『うむ』と唸った。
『小僧は気が付いていないかもしれないがな、この部屋には強力な結界が張られていて実体化することが出来ん』
「それは……」
 気が付きませんでした、とラコタは素直に認めた。手錠を何度か強く引っ張ってみるが、当然のことながら外れる気配はない。ドアの外を人が通る気配もない。ドアについた武骨な鉄格子から外を見てみたが、無機質な窓のない廊下が左右に伸びているだけだ。
「もしかして、結構まずいですか、この状況は」
 昨晩のことを思い出さなくては。ラコタは靄のかかった頭を振って、一つ一つ辿るようにして考えていく。
 まず、空閑灯との戦闘だ。そして蕾徒がランサーを呼び、空閑灯がバーサーカーを呼び、その後―――そうだ。御伽野蕾徒とランサーに連れられて、風見市の北端にある温室へと向かったはずだ。……そして気づいたら、ライダーとここに閉じ込められている。
 ますます意味が分からない。ボクは空閑灯との戦闘で、あろうことか蕾徒を庇ったのだ。ならどうして蕾徒を助けたボクが監禁されている? しかも、のこのこと敵の本拠地を訪れたボクを始末するわけでもなく、ライダーを消滅させるわけでもなく、ただこんな部屋に閉じ込めているだけだ。
「蕾徒はどういうつもりなんですかね……ライダーならどうします?」
『儂か? 儂は捕虜は好かん。見張りを付けなければならないし、飯を与えなくてはならん。手間のかかる荷物だと思うがな』
「うーん、ですよねえ」
 ぐう、と胃が鳴った。飯、という単語を聞いた瞬間、昨夜から何も食べていないのを思い出してしまったのだ。ラコタはため息を吐いて、五歩で隅から隅まで歩ける部屋のドアまで近づいた。
『何をするつもりだ、小僧』
「まあ、このままというわけにもいかないので」
 足に枷がないのは助かった。まだドアを蹴破る手段が残されているからだ。
 ラコタは右足を後ろに引き、靴を履いた足を踏ん張る。脚力なら、多少の自信があった。見たところ扉はただの一枚扉だし、施錠されてはいるが何度か叩けば壊れそうな気がする。ライダーが実体化できない以上、自分自身に強化の魔術を使うことも恐らく絶望的だろう。
 なら、これしかない―――そう覚悟を決めて右足を振り上げた瞬間、
「部屋はアレか?」
 廊下の右奥から、女性のものと思われる声が響いてきた。同時に、複数の靴底が廊下の床を叩き、こちらへ進んでくる気配がする。ラコタは振り上げようとした足を即座に下ろし、音を立てないように素早く壁際へ寄った。足音はコツコツコツと無機質な音を立てて、この部屋のドアの前で止まる。
 ラコタは声を上げない。数秒の間のあと、女性の声がすぐ向こうで発せられた。
「お早う、ライダーのマスター」
 鉄格子の向こうに、女の顔が見える。ラコタは抗議の声を上げようと息を吸ったが、ふと思い立って、静かにこう返す。
「おはようございます」
 女は少し意表を突かれたように沈黙して、すぐにフフッと笑った。
「冷静だな少年。何だ、ぜんぜん悪くないじゃないか。むしろ相応しい。なあ、御伽野の老いぼれ達にこの子を見せてあげたいよ」
 言葉の後ろの方はラコタに向けてではなく、ドアの向こうにいる女の同僚に向けてのものらしかった。彼らは顔を覗かせることすらせず、今の言葉に反応もせず、押し黙っている。女は無視されたのを気にも留めずに、ラコタに向き直った。
「悪いね、少年。こんな真似をして。すぐにここから出そう。少し待ちな」
 続けて、ガチャガチャと金属音が聞こえてくる。
『何だ、良かったな小僧。すぐに出られたじゃないか』
『安心はできません。ここは御伽野家の手中なんですよ、罠かも』
 ラコタは声に出さずライダーに答えた。だがその心配もよそに、ドアはあっさり開錠される。鈍色の鉄の扉が取り払われたその向こうには、白衣を着た中背の女が立っていた。ショートカットの髪に、やや三白眼じみた両目。ごく普通の東洋人に見えるその女は、ラコタに向かって手を差し伸べ、両手に嵌められていた手枷をあっという間に外した。そして、
「ライダーのマスター。まあ色々上が揉めたが、正式にこの聖杯戦争におけるランサーの同盟者として扱おう。手荒な真似をしたこと、上の老いぼれどもに代わって私が謝罪する。すまなかったね」
 突然丁重に謝罪を述べて頭を下げる。ラコタは戸惑いながらも声をかけた。
「いえ、あの……謝られても。とにかく今の状況を説明してほしいのですが」
 それを聞いて、白衣の女は顔を上げ、「ああ」と合点がいったように頷いた。
「あの馬鹿上層部が要らない真似をしたんだね。ちょっと記憶がいじられているのか。大丈夫、すぐに診療室に来な。説明してあげよう」
 女は「おいで」と言って踵を返すと、周囲にいた同僚らしき二、三人の男たちを廊下の奥へと追いやった。ラコタは警戒しながらも、自由になった手首をさすりながら部屋の外へ出る。
「ああ、そうだ。大事なことを忘れていた」
 女は廊下を進んで程無くしたところで声を上げた。突然上がった声にびくりと肩を跳ね上がらせたラコタを振り返り、彼女は慣れていなさそうな笑みを浮かべてこう言った。
「私は、御伽野系統の被験体管理科、治癒魔術部長兼、被験体専門主治医の四季(しき) 七種(ななくさ)という。以後お見知りおきを、同盟者くん」



 ラコタが夜間に監禁されていた部屋は、どうやら風見市の中でも一、二を争うほど巨大なこの施設の最下層にあったらしい。
 初日に地図で確認したときは、ただ風見市の最北端に広い植物園があると認識しただけだった。だが実際に見ると、大きなガラスドームの温室と植物園の背後に隠れるようにその無機質な空色の建物は存在していた。そしてラコタは昨晩、空閑灯とバーサーカーから逃避した後にランサー達に連れられて、この「御伽野研究植物園」に足を踏み入れている。―――ここまでの事を、診療室に向かうまでのエレベーターの中で、四季七種はラコタに説明して聞かせた。それ以降の記憶がはっきりしないのは、何かを勘違いしたこの施設の「上層部」に呪いをかけられたから、ということらしい。
「此処の人間は酷く保守的で警戒心が強い。そのくせ余所者には攻撃的だ。老害の極致ということさ」
 四季はガラス張りのエレベーターの中で、腕を組み低い声で呟いた。ラコタと四季だけを乗せた透明なエレベーターは、ぐんぐん上昇し、二人をあっという間に地面から引き離す。空は曇っていたが明るく、微かに太陽光が注いでいた。その上昇する箱は眼下の湖を一望できるくらいの高さになった時、ようやく停止して扉を開ける。
「こっちだ」
 四季は迷うことなく廊下を進み、ラコタはそれとなく辺りを見回しながら付いていく。ライダーは霊体化を保ったまま、黙って後をついてきていた。
「ここだ。中に入って、適当に座っていてくれ。と言っても、座れる場所なんて診察台の上くらいしかないけどさ」
 廊下の角部屋の白い引き戸を開けると、それなりの広さの診察室らしい部屋がラコタを出迎えた。普通の病院と違うのは、ドアの向かいの壁一面に大きな窓が付いていることだ。曇っているためあまり太陽光は入ってこないが、それでも廊下や他の場所と比べて開放感がある。ラコタは感づかれない程度に肩の力を抜いた。ここまで、ほとんど窓のない場所ばかりで息が詰まるところだったのだ。
 言われた通り診察台の上に座っていると、いったん外に出た四季がカップを二つ持って戻ってきた。
「コーヒーとココア。どっちも休憩室に据え置きのインスタントだから味の保証はないけど、どっちがいい?」
「……コーヒーで」
 差し出された陶器のカップを握ると、冷え切っていた手のひらにじんわりと熱が伝わる。思わず口を付けそうになったが、すんでのところでラコタはカップを膝の上で握ったままにしておいた。四季は気にも留めず、カップの中身をズルズルと啜っている。
「聞きたいことがあるのですが」
 ラコタはしびれを切らして尋ねた。四季は診察台の横のデスクに座り、「ああ」と声を上げる。
「何から知りたい?」
 試されるように尋ねられ、ラコタは一瞬怯んだが、すぐに気を取り直す。
「全てです。昨夜ここに来てからの事、蕾徒とランサーはどこにいるのか、そしてここは何なのか、あなたは何者なのか」
「なるほど。じゃあまず、答えやすいものから教えよう。初めに昨日の夜のこと―――」
 四季はカップをデスクに置いて、腕を組んだ。
「簡単だよ。君たちライダー陣営と、私たちランサー陣営は、空閑灯という共通の脅威を認識した。そこでランサーの提案の元、一時的に共同戦線を組むことにした。その過程でちょっと一悶着あってね、上層部が勘違いして君の記憶をいじった挙句、地下に放り込んでしまった。主治医権限で連れ戻そうとしたはいいが、解放に八時間もかかるとは思わなかったよ」
「……そうでしたか」
 ラコタはギュッとカップを握る手に力を込めた。どうやら自分が気絶している間、解決を図って夜通し動いたのは彼女自身らしい。
「それは……ありがとう、ございました」
「いい、やめとけ、礼とか」
 面倒くさそうに手を振る四季に、ラコタは少し笑って、カップの中のコーヒーを揺らした。四季は肩をすくめて口を開く。
「それで? ああ蕾徒とランサーね。ランサーは多分、温室だ。あそこが彼の待機場所だからね。霊脈が一番通っているし、召喚されたのもあの場所だ。まあ昨日の朝、ドームをブチ破られたから、部下がそれの修復をしているけど。それと、蕾徒は……」
 四季は急に押し黙った。何かを考えるように、視線を宙に彷徨わせる。
「何か?」
 ラコタが尋ねても、彼女は少し唸って難しい顔をしている。
「……蕾徒は、ちょっと調整中ってところだ」
「調整中?」
 機械の話をするかのような言い方に、ラコタは眉根を寄せる。四季は変わらず唸ったまま、ココアのカップに口を付けた。
「審議なしの十三時間にも及ぶ外出、温室設備の破壊、規定に無い運動量、摂食リストに無い食品の無断摂取、更に令呪の無断使用ときたからねえ。身体の管理面で言えば主治医的にも十分アウトだけど、令呪の使用が絡むと上が黙ってないからさ。もうかれこれ十時間くらいメディカルルームにいるよ」
 飄々とした言葉にラコタは、
「なんというか、結構……厳しいんですね」
 そう言うのがやっとだった。四季は慣れ切った口調で言ってのける。
「まあ御伽野家の貴重な最優秀被験体だし。そりゃ過保護に過保護も重ねるさ」
「被験体……?」
 その言葉を反芻したラコタに、四季は暗い視線を寄越した。
「そう、被験体。知らなかった? この施設全体が、植物魔術とホムンクルス精製を専門にした御伽野家の魔術工房だ」
 




「ホムンクルス……? じゃあ、蕾徒は、人間ではない……と」
 想定していなかった事態に、脳が揺さぶられるようなショックを受ける。蕾徒が? ホムンクルス?
 けれどそう言われれば、あの異常なほどの天真爛漫さも、警戒させるほどの無邪気さも納得がいく気がした。
 だが四季はやんわりと否定する。
「半分間違いだ。蕾徒は完全なホムンクルスではない。最初は植物細胞と植物由来の神代精霊に干渉した完全鋳造ホムンクルスの完成を目標にしていたんだが、現代における空気中のマナ濃度が想定値より薄く、更に精霊に対する降霊魔術の専門が弱くてね。結局、二百年位前に妥協案として人間の新生児に偽造精霊の精神と遺伝子を置換魔術で添加していき、特定の魔術回路を疑似的に発生させることで特定環境下で飼育した植物との共鳴化を―――」
「ちょっと、ちょっと待ってください」
 つらつらと言葉を並べる四季に、ラコタは慌てて声をかけた。
「ボクは魔術師として半人前で、その……あなたが何を言っているかほとんどわかりません」
 四季はちょっと目を見開いて、
「ああしまった。いい、聞き流しといてくれ。今のは主治医権限を越えた情報提供だから」
 と弁解した。協力者といえど全てを明かせるわけではないという事情は、ラコタにもわかる。
 二人にとっての明確な脅威、あけすけに言ってしまえば邪魔者――すなわち空閑灯とバーサーカーが倒れたら、ボクらは敵同士に戻るのだから。
「ですが、ホムンクルスであってそうではないというのはどういう意味ですか」
 敵同士に戻るとしても、今同盟を組む以上、最低限蕾徒が戦力として使い物になるかどうかは知っておきたい―――そういう下心は簡単に見透かされた。
「心配しなくても、蕾徒はれっきとした魔術師で、十分にマスターとして戦える」
「本当にそうでしょうか」
 ラコタは食い下がった。
「蕾徒は自分のことを『弱い』と言いましたよ。そしてボクも……あなたには悪いけど……蕾徒は弱いと思った。令呪も制御できていないし、何より……」
 脳裏に浮かんだのは、令呪でランサーを呼び出した時の蕾徒の言葉だ。
 ――――嫌だと思った。ラコタが殺されるのが嫌だと思っただけだと。
 それを聞いた時ラコタは確信した。この青年は、まず間違いなく魔術師に向いていない。しかも聖杯戦争などという、冷酷と犠牲が具現化したような儀式に参加できるような器ではない。
 そんな人間だから、自分のような年下の人間に手駒として認識されるのだ。
 最後の一言は流石に口にできなかったが、ラコタの言葉を聞いた四季は「ふうん」と気のない返事をして、ココアの最後の一滴を喉に流し込む。
「まあそう思うなら好きに動けばいい。君の言う通りだからね。蕾徒は人を疑うことを知らないし、誰かを嫌うことも厭うことも憎むことも知らない。いや、知らせないように生かしてきたんだ」
 四季は力のない笑い方をした。
「最後の質問、私は何者か……もちろん、この気難しく老害チックな御伽野家と同盟者である君の、善良な橋渡し役だ。それに違いはない。ただ」
「……ただ?」
「……私にとっての最優先事項は、まず間違いなく御伽野蕾徒、ランサーのマスターであることを分かっていてくれ。私も弱い魔術師なんだ」
 ラコタは目を伏せて床を見た。硬そうな白い床は何も訴えかけてくることはない。
「もう誰も失うことは出来ない」
 四季はそう言ったが、それはほとんど独り言で、ラコタはその言葉の意味を深く考えなかった。手に握ったカップのぬるくなったコーヒーは、一滴も減っていなかった。




(ほだ)されるな。小僧」
 四季が誰かに呼び出されて少し席を外している間に、目の前に現れたライダーはそう口を開いた。
 ラコタはムッとした顔で言い返す。
「絆されてなんかないです。そういう風に見えました?」
「ああ」
「とても心外ですね」
 ライダーは短い白髭のある顎を撫でながら、きっちりと着込んだ軍服の襟を正す。
「貴様が心外だと思っていようが、儂は貴様のサーヴァント故、何度でも口にしよう。小僧、あの蕾徒というマスターには注意した方がいい」
「……理由を」
「弱いからだ」
 ライダーの一言に、ラコタは思わず苦笑した。「そんなこと、」と口からこぼれる。
「そんなこと誰よりも知っていますよ。けれどボクも同じくらい弱いから良いでしょう? これは一時的な―――」
「そして小僧は、弱者に弱い」
「………どういう」
 ライダーは診察台に座っているラコタを厳しい目で見降ろした。自分のサーヴァントなのに、まるで恐ろしい王に睨まれたかのような威圧を感じて、ラコタはわずかに首をすくませる。
「儂は小僧を知らん。知らないが、勘で分かる。貴様は一度敗者になった人間だ」
 目を見開いたラコタに、ライダーはさらに言った。
「敗北する苦痛と怒りと憎悪を知っている。敗北して何かを奪われた時の惨めさを知っている。知っているからこそ―――避けたがる。これからその敗北を知ろうとする者に、無意識に手を伸ばしてしまう。違うか?」
 あの時。なぜ空閑灯から蕾徒を守った? そう問われている気がして、ラコタは唇を噛む。
「貴様は大渦に飲まれていく船に錨を投げたがる節がある。そのままでは自分の船ごと渦に飲まれて藻屑になるぞ」
 そう言うと、ライダーは再び霊体化して消えた。それと同時に、ガラリと引き戸が開いて四季が入ってくる。ラコタはコーヒーのカップの中の暗闇に目を落として、彼の言葉を何度も反芻した。
 ライダーは自分に警告したのだ。協力するのは良いが、引き込まれてはならない。あくまで、自分が蕾徒を駒にする―――そのためには、良心という魔術師らしくない物は捨てなくてはならない。
 黒いカップの中の水面に映る自分の金色の目が、微かに揺れたように見えた。

Fate/Last sin -13

Fate/Last sin -13

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-24

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二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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