わたしが壊れゆく

わたしが壊れゆく

短歌十首。

  



   



   



   



   



   



 
荒れてしまった日

窓に映してみる

とてもとても苦しかった




折る

潰す

言い表せぬもの忘れたいもの忘れがたいもの




どこまでも歌がえぐる日々と

どこまでもわたしが壊れゆく日々と




「いつか」という言葉を なでる

「いつか」という言葉の灯火 うすれて




ずっとずっとむかしを

思いたい日

ずっと

歩き続けてきたことを




「こんな人生でもよかったのかな」

 昔の傷がやさしかった夜




もっともっと遠い日々だけがこんなわたしを拾う

一年目




あの夜も碧かったのだろうか

じっと

贖罪ばかりを背に負いて




挫いて

また泣けなくて

日だけが積みかさなり

どの夜も

  告げられず




涙もなく

涙だらけのなにかが

スザンヌ・ヴェガへと零れていく
  



   



   



   



   



   



 

わたしが壊れゆく

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わたしが壊れゆく

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-09

Copyrighted
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