憂鬱な葛藤

全てが最後だと悟った時には
流石にもう時間が無いことに
焦り始めていた

刹那に囚われてしまって
勉強をサボって遊ぶ奴や
格好良さを履き違えて
不良ぶってイキってる奴は
後々後悔するんだろう

かといって
有意義に生きてて
羨ましくもある
とかいって
僕は似合いもしない
参考書を片手に
未来を見つめてる

息の合う友達の家に泊まった時には
夢中で将来の夢を語り合った
自然と口は早くなった

家庭環境のせいで
やむを得ずバイトに明け暮れる奴や
絡む奴を間違えて
自分にとって不利益な日々を生きる奴は
僕の横を風のように通り過ぎてった

こうやって
客観視が出来てて
冷静なところもある
そうやって
僕は少し頭が良い気分で
眠気を抱えて
皆を見つめてる

あの頃は見下してた奴も
今は見上げてる
あの時は分からなかったことも
今じゃ分かってる

高校三年生
今ここで何をして
高校三年生を全うするかなんて
今僕は分かってる

分かってるんだ

憂鬱な葛藤

憂鬱な葛藤

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-08-08

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