Where is this place? Who is me?
彼女はちょっとアレな性格でした。
彼と彼との間には、
いったい亀裂はできたのか。
はてさてどうなのか。
6
『やっぱり言っちゃったのね。』
「だ、ダメだったのか?」
『別に?駄目じゃないけど。だだ、彼は、もうこっちに来られないかもねってはなしよ。』
つばめのシュワツは白い。
シュワツは其処の最初の感情等が影響して出来る。
「どうしてなんだよ?」
『ここってね、オツィエ(オイジェス)が全てなの。言えばもうオツィエのイメージの塊ってこと。だから、信じる、又は妄想をする、これを止めてしまうと此方に来られなくなる可能性が高いのよ。』
「?」
『その顔は分かってないわね…!だから!此処は貴方のつくった世界!だから、貴方が信じることを止めれば来れなくなるの!』
「これ俺の妄想!?」
『妄想…とは、少し違うけど、まぁ、同じもんよ。』
「じゃあなんで桃山が桃山の世界に来れなくなんの?」
『たぶん、大抵はこう思うでしょうね。「俺だけの物じゃなかったのか」ーって。』
「あー、思いそう。」
『そうすると、もしその特別感が、彼の世界を造っていたとしたら?』
「特別感がなくなって、これなくなっちゃうってこと!?」
『そゆことよ。まあ、彼の「イメージ」が何なのかが解れば問題ないんだけど。この「イメージ」が、何なのか、それって案外分かんないものなのよ。』
「そっかぁ…ここは…俺は別にそうは思わないかな。面白そうとは思ったけど…」
『ふうん?どうして?』
「だって、動物が着飾って立ってしゃべってんだもん、夢みたいに。」
『着飾ってって失礼ね!』
つばめの膝を殴るフィルルェ。
「え、ごめん、ははっ」
『笑わないでよ!もう!』
『まぁまぁ、その辺にして。お茶がはいりましたよ。どうぞ二人とも、座って。』
アルリエが言う。
「おお、美味そう!」
『ふふ、そうですか、よかったです。』
椅子に座り、アルリエ特製のジュースを飲む。
ベリー系果実の甘酸っぱさと、ほのかに香るミントの香りが楽しい。
このケーキやジュースは手作りらしい。
「…じゃあもしさ、その特別感じゃなくって、別のだとして。桃山と俺はこっちの世界で会えるの?」
『うーん、分かんないわね。次までに調べておくわ。』
「ありがと。この世界の事って、あんまりしゃべらない方がいい?」
『誰も信じないでしょうよ普通。動物が着飾って立って喋っている世界なんてね!』
「何、まだ根に持ってるのかよー」
『ったり前でしょ!!』
勢いよくグラスを煽り、飲み干して、席をたつ。
『まぁ、言わない方が身のためなんじゃないの!?変人だと思われたくないでしょ!』
すうっと真っ白な壁に消えていった。
「うーん…」
『そんなに気にしなくていいですよ、彼女、ちょっとアレな性格ですから。』
アレってなんだ。
Where is this place? Who is me?
『こんにちは、アエリエチシェンです。
僕のジュース飲みたいですか?
僕と気が合うなら飲ませてあげてもいいですけど?』
アエリエチシェン