Where is this place? Who is me?

彼女はちょっとアレな性格でした。

彼と彼との間には、

いったい亀裂はできたのか。

はてさてどうなのか。

『やっぱり言っちゃったのね。』

「だ、ダメだったのか?」

『別に?駄目じゃないけど。だだ、彼は、もうこっちに来られないかもねってはなしよ。』

つばめのシュワツは白い。

シュワツは其処の最初の感情等が影響して出来る。

「どうしてなんだよ?」

『ここってね、オツィエ(オイジェス)が全てなの。言えばもうオツィエのイメージの塊ってこと。だから、信じる、又は妄想をする、これを止めてしまうと此方に来られなくなる可能性が高いのよ。』

「?」

『その顔は分かってないわね…!だから!此処は貴方のつくった世界!だから、貴方が信じることを止めれば来れなくなるの!』

「これ俺の妄想!?」

『妄想…とは、少し違うけど、まぁ、同じもんよ。』

「じゃあなんで桃山が桃山の世界に来れなくなんの?」

『たぶん、大抵はこう思うでしょうね。「俺だけの物じゃなかったのか」ーって。』

「あー、思いそう。」

『そうすると、もしその特別感が、彼の世界を造っていたとしたら?』

「特別感がなくなって、これなくなっちゃうってこと!?」

『そゆことよ。まあ、彼の「イメージ」が何なのかが解れば問題ないんだけど。この「イメージ」が、何なのか、それって案外分かんないものなのよ。』

「そっかぁ…ここは…俺は別にそうは思わないかな。面白そうとは思ったけど…」

『ふうん?どうして?』

「だって、動物が着飾って立ってしゃべってんだもん、夢みたいに。」

『着飾ってって失礼ね!』

つばめの膝を殴るフィルルェ。

「え、ごめん、ははっ」

『笑わないでよ!もう!』

『まぁまぁ、その辺にして。お茶がはいりましたよ。どうぞ二人とも、座って。』

アルリエが言う。

「おお、美味そう!」

『ふふ、そうですか、よかったです。』

椅子に座り、アルリエ特製のジュースを飲む。

ベリー系果実の甘酸っぱさと、ほのかに香るミントの香りが楽しい。

このケーキやジュースは手作りらしい。

「…じゃあもしさ、その特別感じゃなくって、別のだとして。桃山と俺はこっちの世界で会えるの?」

『うーん、分かんないわね。次までに調べておくわ。』

「ありがと。この世界の事って、あんまりしゃべらない方がいい?」

『誰も信じないでしょうよ普通。動物が着飾って立って喋っている世界なんてね!』

「何、まだ根に持ってるのかよー」

『ったり前でしょ!!』

勢いよくグラスを煽り、飲み干して、席をたつ。

『まぁ、言わない方が身のためなんじゃないの!?変人だと思われたくないでしょ!』

すうっと真っ白な壁に消えていった。

「うーん…」

『そんなに気にしなくていいですよ、彼女、ちょっとアレな性格ですから。』

アレってなんだ。

Where is this place? Who is me?

『こんにちは、アエリエチシェンです。

 僕のジュース飲みたいですか?

 僕と気が合うなら飲ませてあげてもいいですけど?』

アエリエチシェン

Where is this place? Who is me?

  • 小説
  • 掌編
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  • 恋愛
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-09-23

CC BY-NC-ND
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