Where is this place? Who is me?
明かされた真実。
自分だけではなかったんだ。
そうなんだ。
小さな喜びなんで、やっぱりすぐ
壊れちゃう。
5
「桃山、平気?」
「うん。だいぶ。心配おかけしましたー」
「ほんとだっつの…」
帰りの電車の中、会話を紡ぐ。
「…なぁ、桃山…」
「ん?」
「…なんでもねーや!ごめん!気にすんなっ!」
「えっ、逆に気になるんだけど…」
「悪い悪い!」
(なんなんだ?)
そうしながらも小腹が減り、ファーストフード店に入る。
ワンコインが売りのハンバーガーをパクつきながら、他愛もない話を繰り広げて行く。
「桃山、やっぱ言うわ。引くかもしんねえけど。」
「ん?」
「…俺…最近変な夢、見るんだ。真っ白い所に浮いているんだけど…動物が出てきてさ。そいつら喋るんだよ。」
ドキッとした。
もしかしたら。
「なんか、そいつらの名前がな…」
「ま、待って、…なんで…急に?」
「…なんとなく。…話しておかなきゃいけない気がして。ただの夢じゃ無さそうなんだよ。」
「…」
「んで、そいつらの名前が、アルリエチシェンって言うんだ。犬、なんだけど…」
「…もしかして、その…シュワツ…」
「え。」
「あっ、えっいや!」
「も、桃山も、だったのか…?」
「あ、ぇ…」
「俺のとこは、アルリエチシェンと、フィルルェクルッスァ…耳の垂れた犬と、青っぽいネズミ。」
「こっちは…ウサギと、ねこ。」
「えっ?」
「な、名前は…覚えてないんだ…。るろ、る、ろどっ」
「わ、わかった、無理するな。今度覚えておけ。な?」
「う、うん。」
*
つばめと別れて自転車。
(以外だったなぁ…)
ペダルに重心を置いて、ふと思う。
(なんか、嬉しいやら悲しいやら。)
自分だけかと思ってたのに。
自分だけが、特別だと思ってたのに。
ちょっと、以外だった。
*
Where is this place? Who is me?
『亀更新すぎてごめんねって作者が泣いてる!
あっぷするの、を忘れてるんだって!
大量あっぷ、を今するらしいから、
じゃんじゃん見てね!!』
カモミールガット