黙するひと

黙するひと

  



   



   



   



   



   



 

沈黙にも 

      声があります


なんども叱られて

なんども諭されて


ゆっくり

ゆっくり息をついて

今日の夕方が懐かしければ

幸せで


何度も目を覚ますのに

いつも同じ遠い気持ちが

斜めに降る

陽射し


気がついて

うっすらとだけ

また

拾う


人影の  

幾つかのなか

あなたが選んでくれたわたしが  生きていました
  



   



   



   



   



   



 

黙するひと

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黙するひと

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-07-30

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