やさしい音色、聞かせてくれるか？

　
虚飾が消える

剥き出して

剥き出して　

生きる

言葉が生きようとする

「精神は健在なんだからね」

　忘却の路から

　　　息を止め

　　　乞う

骨身を削る　　振り幅

悲しみ

と

やさしさ

と

・

・

・

少し

泣いた気がする

どこか遠いところ

ふらふら降ってくる

つかまえてくれ

たそがれ時

遠い心で見ていた

えぐって

掘り起こして

　　どこまでも　いつまでも

不在をただ食べるレボトミン

行き果てた言葉ばかりを背に負って

「言葉が尽きたとき、やさしい音色、聞かせてくれるか？」

　反響の夜

拾う

遠い　音

拾い続けていた

すべての途絶えそうなところで

うっすらと　

生きようと

今日も　

明日も

今夜の月は鳴るのでしょうか

泣いて

笑って

さすらって

見つけて

びっくり玉手箱　この人生
　　

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