短歌(2018-7-24--28 全 2 作)
口語短歌
1. (2018-7-24)
わやわやになったポーチひもだ、鏡の中の鏡になるのだろうか
2. (2018-7-28)
経験へ!生々しくもひんやりと吸い上げて吐くための非文が
短歌(2018-7-24--28 全 2 作)
解説 1.
・語「わやわや」の語りようのない強い魅力を「掴み」として用いた。
・アルヴォ・ペルト『鏡の中の鏡』作題そのものを雰囲気の異化のため引用した。
・ポーチすなわち袋という「内・外」を隔てる物体と、「ひも」という一次元のパラメータのみをもち多様に領域を分割しうる物体との対応関係が「鏡の中の鏡」的な写し合いの関係と結び付きそう。結び付きそうだけど記述はしない。わやわやなので。
2.
・短歌の定跡に「みんな馴染み深い経験を知らない表現で、珍しい経験をわかりにくい表現で」とある。いっぽうで現代詩のあのつるつるどろどろねっとりした情報の空間に浸された「この私」のリアリズムを喚起するようなある種の非文・破格。はっきり言って私がやりたいのはこの非文なのです。どこを破ればいいんでしょう。どこを撮ればいいんでしょう。なにもわからないままにタムロンの便利ズームを EOS kiss に着け街へ出る準備をするんてます。(《キリトリの技芸》なのですか?これらは)
・この「解説」という名の言い訳兼「芸術にコミットするとはどういうことなのかいつまでたってもわからないわからないの愚痴」、日記のように続けようかしら。(なにせ、コンテンツを続けていくのなら質は低かろうの姿勢でとにかく続け、閲覧者の眼でブラッシュアップしていくものですから……たぶん)