acceptance
短歌十首。
いつか いつかと歩んだ
また あふれた一つ 減らす
どこかを知らずに
受け容れる
光が
止む
遠いところ
虚ろに
冷えて
生きゆくために
ぐっと月日を飲みほす こんなにも焦がれたを知る
夕凪
一秒
「決して、忘れるんじゃない、去るのでもない、諦めるんだ」
空(くう)を
掻く
床の上
じっと
足に
手を組む
刻を
待つ
きっと
置いてゆく
彼岸
聴き入る音色
やさくて
痛みの夕闇を
ちぎれて去る いつかの日
ひとたちは
刹那
遠ざかって
背中
灯る
ひたむきな
笑みで
明かり
「いなくて、とても、つらくて・・・・・・」
「嫌いになるまで好きでいれば?」
月命日
数ヶ月を
乞う
ひとは ひとがいて寂しげに
時に
乞う
元の 独り
「そのさみしさ、近づいた気がするよ」
・
・
・
・
なお
遠い夜
・
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・
“acceptance”
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・
・
・
撫でる
acceptance
タイトルの意は「受容」。運命を引き受ける、という意味合いで使用した。
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