snow-white snowball
覚えてるの いつかの寒い日に
君は一人 舞う雪 見つめてた
ポケットに両手をつっこんだ姿が
まっさらな空気のなかで 凛として見えたんだ
夜はこぼれたペンキのように 空のてっぺんから藍に染まるの
スノーボールみたく雪はチラチラそそぐ
間近見る君の目はいつも優しくて
強がんないで、ねえ、傘さそうよ?
二人きりじゃなくてもさ
ありがとう って つぶやく君の声
白い息が瞬くように溶けた
澄みきった世界のなか すれ違う人でさえ
あたたかな何もこわくないような気持ちにさせてくれた
街ははんなりネオンにみちて 灰色の雲もとろけてしまうの
スノーボールみたく雪はチラチラそそぐ
いまに覚めてしまう夢みたいだけどね
強がんないで、ねえ、傘さそうよ?
二人きりでいさせてよ
snow-white snowball