魔獣武藤淳シリーズ2 魔獣の生贄

魔獣武藤淳シリーズ2 魔獣の生贄

近づく女

近づく女

「おひとり?」
ふと背後からそんな声を掛けられた淳は、そちらを振り返った。 そこに立っていたものに、淳はごくりと唾をのんだ。

あの事件から約半年の月日が過ぎ、魔獣こと武藤淳は何食わぬ顔で街を歩いていた。 季節はすっかり冬になり、木枯らしが身体を凍えさす。 こんな日には強い酒をワンショットやるのがお決まりだろう。 そんな風に考えながら、淳は街中のバーの門をたたいた。
目の前に差し出されたコニャックをグイっと飲み干した時だった。 
「おひとり?」
ふと背後からそんな声を掛けられた淳は、そちらを振り返った。 そこに立っていたものに、淳はごくりと唾をのんだ。
そこには、かかとの高いヒールと、上下白いスーツを着込んだ、美しい女が立っていた。 歳は淳と同じくらいか少し上、スレンダーな体系に、漆黒の黒髪のボブヘアーと、整った顔立ち、そしてどこか生意気な表情を見せる切れ目が、彼の心を震わせた。
「ああ、連れはいない。 一杯やるかい?」 ふと我に返ってそう返した淳に、女はこくりとうなずいて、彼の隣に立つと、「彼と同じのを、一杯。」と注文をする。

「あなたはこんなとこに来るようには見えないけど。」
コニャックを流し込み一息ついた女が、そう淳に切り出した。
「いや、君こそこんなところへ一人で来るようには見えないけれどなぁ。」
そういって淳は彼女を横顔を見る。 無理をして強い酒を飲んだのか、保保が桃色に紅潮し始めている。 
「ところであなた、名前は?」 「武藤淳。 君は?」 「私はこういう者よ。」 女はそういって一枚の名刺を取り出した。 「週刊女流 島田茜か・・・」 なるほど、女は女性週刊誌の記者だった。 「君の仕事はスリルがありそうだ。」 淳は名刺を仕舞ながらそう言うと、茜は彼の耳元に口を寄せ、つんとアルコール臭のする吐息交じりの声で、「そう、すっごくね・・・」とささやいた。
この行動に淳は身構えた。 これはハニートラップによくある手口だ。 この女は何か隠している。 この出会いは偶然などではなく、何か別の目的で、わざと俺に近づいたに違いない。
敏感にそう感じ取った淳は、改めて彼女の横顔を睨んだ。

女流記者の正体

女流記者の正体

酔った茜を駅まで送り届けた淳は、そのまま週刊女流の発行を行っている出版社に足を運んだ。 夜間であったことも手伝って、出版社に入り込むのは、数々の修羅場を踏んできた淳にとって容易いことだった。
やすやすと週刊女流のデスクに忍び込んだ淳は、島田茜のデスクを見つけ出し、彼女の正体を探るべく詮索を開始した。
それは意外にも早く見つかった。 彼女のデスクの引き出しから出てきた新聞記事の数々に、淳は思わず唾をのんだ。
そこに書かれていたのは、半年前に淳の凶行の数々だった。 彼女はこの事件の犯人が淳だと睨んで、罠を仕掛けてきたのだ。
罠には罠で挑戦するのが、淳の流儀である。 彼の頭の中にはもう、あくどい考えがどす黒いどくろを巻いて浮かんでいた。 

皮肉にも、茜は先日渡した名刺の裏側に、連絡先を書き込んでいた。
淳はそれを利用し、茜に電話を掛けた。
「やあ、今度いつ休みかな? 良かったら旅行でもしないか? 伊豆まで行こう。 車は僕が出すからさ。 そうだ、夜出ないか? 深夜のドライブも悪くないよ・・・」
この絶好のチャンスに、茜が食いつかないはずはなかった。 彼女は二つ返事で淳のドライブデートを了承した。 あとはじっと待つだけだ。 淳の計画は完ぺきだった。 

そして当日、茜は何も知らぬまま車に乗り込んだ。 深夜は1時をとうに周り、人影一つ見えない。 淳は周りを見渡し、再度誰もいないことを確認すると、素早く茜の背後に回り込み、ガーゼで鼻と口をふさいだ。
しばらく抵抗した茜だったが、眠り薬の威力には耐えきれず、すやすやと眠りこんでしまった。 
淳は茜の手足をガムテープで縛り上げ、後部座席に積み込むと、彼女の葬儀場に向けて車を走らせた。

股縄吊り

股縄吊り

淳は茜を自らが建てた伊豆半島に大豪邸・奇厳城に運び入れると、居間に下ろした。 
まだ彼女は何も知らずに眠っている。 
気づかれないうちに、淳は彼女を装飾し始める。
ブラウスやスカート、パンストを脱がせ、ついでにブラジャーとパンティーをも剥ぎ取り、代わりに七色のビキニブラジャーと紐パンティーを穿かせ、後ろ手を組ませた状態で縛り上げ、脚も正座をさせた状態で足首と太ももを縛り上げてしまう。 
こうすることで、茜は一切の身動きを取れなくなってしまうが、それだけで終わらせるような淳ではない。
さらに縄を取り出した彼は、それを茜の腹に巻き、さらに束にした4本の縄を股間に通し、股縄をかけた上に、縄の先を天井に繋げてしまう。 こうすることで、吊るされた茜の全体重が、彼女の股間に掛かるような仕掛けになっているのだ。
こうして茜が完全に宙吊りのオブジェと化したところで、淳は彼女の鼻に気付け薬を嗅がせ、目を覚まさせる。
目を覚ました茜は、はっとして必死に縄をほどかんと暴れだした。 
しかし暴れれば暴れるほど、縄が股間に食い込み、吊られた縄が軋むたびに、口からは「ああっ!」といやらしい声が漏れる。
そんな様子を見た淳は、「よう、茜さん。 いいご身分だな。」と縛られた太腿を撫でる。
淳の姿を見た茜は、瞬時にすべてを理解して「あなた何やってるかわかってるの? 早くこの縄をほどきなさいよ!」と叫ぶ。
しかし淳は余裕の表情で、「おいおい、命令できる立場なのかよ? こんな格好でさ。」と茜の肩に手を置き、ぐっと力を入れた。
するとたちまち縄が茜の股間に食い込み、その不快感のあまりに「ひーっ!」と叫び声をあげる。
「おめえさんみたいなメス猫が、俺のことをこそこそ嗅ぎまわってるらしいじゃねえか? いいこと教えてやろうか? あんたが今一番知りたがっていることさ。 あの事件の黒幕は俺だよ。 盗みに入ったのも、あの小娘に赤っ恥をかかせたのも全部俺さ。 そして今、あんたはその身をもって俺のやり方を知るんだ。 百聞は一見に如かずというだろう? まさにそれさ。」
淳はそういうと、部屋の隅から1.5㎏と書かれた錘を二つ持ってきて、その錘に錘紐を括り付ける。 
しかしあくまでも茜は負けていなかった。 
「ふん、自分で墓穴を掘ったようね。 あんたのことを記事に書いて、全国に悪行を知らしめてやるわ。 そうすればあんたは一生死ぬまでムショ暮らしよ。」 
しかしそれは、縛られた今の茜の状態ではただの強がりに過ぎないことを、淳はよく知っていた。 
「そうかい、でもなあ、それはここから無事解放されたらのことだろ? 心配するなよ、お前さんはあと数時間後には、泣いて許しを請うていることだろうからな。 俺は興味本位で一時期拷問について調べたことがあってな。 江戸時代の木馬責めっていう拷問を知ってるか? 女を裸かふんどし一枚にして、三角の木馬に座らせるんだ。 そうすると女の股間に木馬が食い込み、激しい責めになる。 それでも吐かねえ野郎には、両足に錘をつけるんだと。 そうするとな、女の身体がぐっと沈み込んで、より深く木馬が食い込むんだ。 今のお前も、そうしてやるよ。」と言って、淳は彼女の縛られた両脚に、例の錘を括り付けてしまう。 
茜の身体全体がずんと沈み、股間の一点にさらに体重が圧し掛かってくるのだ。 
パンツの薄さは約0.5ミリ程度、ほとんど裸の股間に近い状態での責めに、早くも茜の身体は敏感に感じ始めていた。 
淳はそんな彼女に追い打ちを掛けんと、吊るされた縄を持ち、身体を左右に揺さぶり始める。
まるで振り子時計のように茜の身体は揺れ動き、股間の上を縄が微妙にこすれる度、「ああっ、あっ!」と悲痛な叫びが漏れる。
「さっきまでの威勢はどこへ行ったよ? ほとんど生まれたまんまの恰好で縛られて、よくあんなに威張れるよなぁ。 自分のおかれた立場をよくわきまえたらどうなんだよ?」
淳はそういってブラジャーに手を突っ込み、刺激に耐えられず勃ちはじめた乳首を触る。
「ひっ、いやっ! この人でなし! いい加減にしなさいよ、この変態野郎!」 
茜も必死に罵倒するが、それはあまりに無力で、逆効果であった。
茜の口が悪くなるほど、淳は責めに手を厳しくする。 
どんなに口先では強がって見せても、体はいたって正直だ。
乳首責めの脅威から逃れようと暴れるたびに、体はゆらゆらと揺さぶられ、股間がこすられさらに激しい刺激を受けるのだ。
そんな最中、茜の身体にある異変が起こっていた。

おしっこ我慢責めの脅威

おしっこ我慢責めの脅威

茜が緊縛されてから早くも2時間が経過し、彼女の身体はある変化が起こっていた。 
股間縄の刺激のとともに、着実に尿意を感じ始めているのだ。
しかしそれが淳に知れたら、彼はきっと責めの要素として利用するに違いない。 
茜は迫る尿意を必死に押し殺し、いたって平然を装わんとしていた。
しかし1時間もすれば、彼女の膀胱はピークを迎え始める。 
必死に尿意を我慢する彼女の焦燥は、抵抗の仕方の変化となって現れ始めた。
「そんなに体をくねらせてさ、そろそろおしっこがしたいんじゃないのか?」
淳の声に、茜の表情がきゅっと硬くなる。 
「実は俺も知りたいことがあるんだ。 あんたが嗅ぎまわってたこと、どこまで知れてる? 正直に白状すれば、トイレに連れて行ってやってもいいぜ。」
淳はそういって、パンティーの上から茜の股間を指でなぞる。 
茜は歯をぎゅっと食いしばり、「ふん、誰があんたなんかに教えるもんですか! 私は絶対しゃべらないわ!」と極限状態でも、悔しさからいたって強気な態度をとる。
「そいつは面白い。 但し最後まで兜を脱がなければ、お前さんはここでおしっこを漏らすことになる。 まあよく考えるんだな。 時間はたっぷっりあるんだ。」と言って、手を茜のむき出しの足裏へ回すと、ゆっくりとくすぐり始めた。
はじめは何をされるのか不安そうな面持ちだった茜が、くすぐりの刺激に顔を歪ませるまでには、さほど時間はかからなかった。
幼いころから、茜はくすぐりが大の苦手だった。 
今の状態でくすぐられ続ければ、彼女はもう10分と持たずに失禁してしまうであろう。
「おいおい、相当苦しそうじゃないか? くすぐりは苦手なんだな? ほれほれ。」
淳は繊細な手つきで、足裏から今度は下腹部、ちょうど膀胱のあたりをくすぐり始めた。
「い、いや~っ! ひ~っ! ふ、ふははははははっ! ちょっ、ちょっほほほほほほほほほほほほ! ほ、ほんと無理ぃぃぃぃぃ!」
茜は大口をあけて笑い、必死にくすぐりの責め手から逃れようとするが、宙吊り状態では逃げられるはずもなく、くすぐりの刺激とさらに締まる股間縄の刺激が相まって、迫る尿意をさらに加速させる。
淳は一度責めの手を休めると、部屋の片隅から黒いバイブレーター機を取り出した。 
激しいくすぐり責めから解放され、肩で息をしていた茜だったが、バイブを見た瞬間に、その表情が恐怖に歪んだ。
「ねえ、待って待って、なんでも喋るからそれだけはやめて・・・ そんなの当てられたら、私・・・」
必死に訴えかける茜の声も聞かずに、淳はバイブのスイッチを入れる。
「ねえ、ほんとにやめて! お願いなんでも喋るから! あなたのことはまだ誰にもしゃべってないし、今回のことは記事にしないから! もう金輪際あなたのことからは手を引くから、やめてよ! 早くスイッチ切ってよ! もう喋ったでしょ、トイレ行かせて! ほんとにいやだったら! ねえ、お願い!」
いよいよ慌てだした茜は、秘密をすらすらと白状するが、淳は構わずバイブの先を茜の股間に押し当てた。
「ねえ、ほんとっ、ダメダメダメ・・・ い、いやぁぁぁぁっ! あっあっあっ! だめっ、いいっ! ひ~!」
バイブ責めの効果は驚くほどすさまじかった。 茜の身体はまるで雷に打たれてかのように痙攣し、歯は砕けんばかりに食いしばられている。
「おいおい、まだくたばるのは早いんじゃねえのかい? おめえさんみたいなメス豚野郎に貸すトイレはねえよ。 ここでしな。 俺に逆らった罰だ。 まだ足りねえか、もう一段階強くしてやるよ。」と淳はスイッチを「強」に切り替えた。
「いやぁぁぁぁ! もう無理、もう無理だってぇぇぇぇ! ごめんなさい、ほんとごめんなさい! なんでもする、原稿も差し出す、資料も渡すから許してくださいぃぃぃぃぃぃぃ! ほ、ほんと無理なんですぅぅ! お、お願いです、許してぇぇぇ!」
身体をよじらせ、バイブの刺激から逃れんとする茜だったが、それも身動き一つ取れない今の状態では、気休めに過ぎない。
茜に対する責めは、ついにクライマックスを迎えんとしていた。

魔獣の生贄

魔獣の生贄

「うーっ、うーっ!」
茜の身体はついに限界を迎えた。 股間にかけられた縄がうっすらと濡れ始め、それが滝のようにあふれ出るまでに時間はかからなかった。 股間から零れ落ちた尿は縛られた太腿と伝い、足元で大きな水たまりを作っていた。
茜は完全に失意喪失し、ただうなだれているだけであった。 淳は構わずにカメラを取り出すと、茜の惨めな姿を2,3枚写真に収めてしまう。
淳は彼女を開放する気はさらさらなかった。 
「お前さんは今日からうちのインテリアだ。 ここでオブジェとして飾ってやるから、そのつもりでいるんだな。」
そういって淳は、失禁した茜を縛ったまま、部屋を後にしてしまう。 こうして茜は、淳の奇厳城のオブジェの一つとして、恥ずかしい格好のまま放置されるのだった。

魔獣武藤淳シリーズ2 魔獣の生贄

魔獣武藤淳シリーズ2 魔獣の生贄

俺の正体を知る者は、責めて生き殺しにしてやる! 魔獣の牙は、彼を追う女流記者にかけられた! 椎名香織緊縛事件から約半月が過ぎ、武藤淳は何食わぬ顔で世間に溶け込み、次なる獲物を探していた。 そんな彼に近づく女・島田茜。 茜に対してただならぬ気配を感じ取った淳は、彼女の素性を調べ始める。 そう、彼女こそ香織の事件から淳を犯人と睨み、その正体を暴かんとする女流記者だったのだ。 淳は茜を封じ込めるため、彼女に罠を仕掛け、ついに拿捕してしまう。 淳の魔性の根城・奇厳城に連れ込まれ、下着姿で縛り上げられた茜の白肌に、魔獣の牙が迫る!

  • 小説
  • 短編
  • サスペンス
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2018-07-18

Copyrighted
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  1. 近づく女
  2. 女流記者の正体
  3. 股縄吊り
  4. おしっこ我慢責めの脅威
  5. 魔獣の生贄