お兄ちゃん

眠い中ぼんやり書いたのでむちゃくちゃな話です


僕は双子の弟です

お兄ちゃんのことが大好きな双子の弟です

でもお兄ちゃんは僕のことが嫌いみたいです


自慢じゃないですが僕は頭がいいです

お兄ちゃんはもっと頭がいいです

でも皆は僕だけを褒めます

それで お兄ちゃんを貶すんです

「馬鹿な子供」「弟はこんなに出来がいいのに」「気持ち悪い」

お兄ちゃんはその言葉が大嫌いで その原因である僕のことがもっと大嫌いなんだそうです

僕はとても悲しかったです だから僕は皆が嫌いです 僕だけを褒める皆が嫌いです

お兄ちゃんに痛いことする皆が大嫌いです


僕はお兄ちゃんに褒めてもらうのが大好きです

昔はいっぱい褒めてくれました いっぱい頭を撫でてくれました

その度に僕はとても幸せな気持ちになりました

でも今ではお兄ちゃんは褒めてくれません

頭を撫でてくれた手は僕に触れることすら無くなりました

僕はとても悲しかったです お兄ちゃんに褒められないのに 何で頑張らないと駄目なんだろうって

ずっとそう思ってました でもいつか褒めてくれることを期待してずっと頑張りました

だけど全部無駄だったんです 僕が頑張れば頑張るほどお兄ちゃんは痛いことされるんです

ごめんなさいお兄ちゃん 僕のせいでごめんなさい 


ごめんなさいで思い出しました

僕はお兄ちゃんに何度も謝っています

でもお兄ちゃんは許してくれません それどころかもっと無視されます

皆はお兄ちゃんに謝る必要無いって言います 謝る必要があるのは皆だからなんでしょうか

それでも僕はお兄ちゃんに謝り続けました ずっと言ってれば ずっと言い続ければ

せめて殴るくらいはしてくれると思ってたから

でもそんな願いも お兄ちゃんには届かなかったみたいです


な・の・で

僕はついにやっちゃいました

殺っちゃいましたが正しいんでしょうか

まぁいいです ついにやっちゃったんです

お兄ちゃんを馬鹿にするやつらとか 痛いことする奴ら皆

僕の手で・・・やっちゃった?ううん、やってあげちゃいました

凶器とかはよくわかんなかったので一番使い慣れてる鋏にしました

ハサミ 勿論切れ味は抜群です

お兄ちゃんに痛いこと沢山した人は指とか切り落としてあげました

だってそんなことする手は要らないと思ったんです 僕何もおかしいこと言ってないですよね

お兄ちゃんを蹴飛ばす人には足に何度もハサミを刺してあげて

お兄ちゃんを罵る人には舌を切り落としてあげて

お兄ちゃんを見下す人には目を刳り貫いてあげて

お兄ちゃんに何かしようと考える人には脳のお味噌を引きずりだしてあげました

いっぱいいっぱいやってあげました

お兄ちゃんは褒めてくれるでしょうか

こんな血塗れで汚い僕だけど 頭撫でてくれるでしょうか


僕は家でお兄ちゃんを待ちました

いつ帰ってくるか分かんないけど 僕はお兄ちゃんを待ち続けました

こんなに幸せな気分で待ち続けるなんて何年ぶりかな


でもお兄ちゃんは褒めてくれませんでした

帰ってきたお兄ちゃんは

僕をじろっと見下すと

僕のお腹にハサミを刺して

それで

それで・・・



「お。ま。え。が。し。ね。よ」



それが僕の聞いた最後の言葉でした

お兄ちゃんは僕のお腹からハサミを抜くとそれを僕の口に


また褒めてもらえなかったけど これで褒めてくれるのかなぁ



ね、お兄ちゃん

お兄ちゃん

またも人殺しの話 やってるゲームとか読んでる小説が原因なんだろうな・・・

お兄ちゃん

僕は弟です お兄ちゃんが大好きです だから褒めてもらうためにいっぱい頑張りました

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-09-23

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