あぁ壁

君たちの傍で
僕は笑って笑って

気が付いたら壁が築かれていた
内側で立ちすくむ僕


息が止まりそうだ


ヒエラルキーの中で僕は底辺にすらいない
圏外、枠外、視界外


群れた分だけ呼吸困難
足掻いてるだけだ


息ができなくて。


鵜の真似をして
飛び込んだ鴉はどうなった

鴉は壁を壊したいと、そう願ったのだろうか。



ならば僕は壊す
鵜にも鴉にもない僕の力で。


壁を破る

あぁ壁

あぁ壁

  • 自由詩
  • 掌編
  • 時代・歴史
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-09-22

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted