寂寞とした君

寂寞とした君

悲しみをぶつける為に
悔しさをぼやく為に
愛しさを語りかける為に
残された者を慰める為に
たてられた ただの張りぼて

残された者よ
喋りも 動きもしない ただの張りぼてに
何を語りかけ 何が癒されるのか…

そう思うのに
またここに来てしまうのは
君がここにいるから
またここに来てしまうのは
君が死んでしまった事を忘れない為

墓石に積もる雪を見て
少し悔しくて 少し君らしいと思ったんだ。

寂寞とした君

寂寞とした君

悲しみをぶつける為に、悔しさをぼやく為に、愛しさを語りかける為に、残された者を慰める為に、たてられた ただの張りぼて…。※続きは本文へ。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-07-09

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