夏は前に僕は世界を駆け巡る

何にもやる気が起きなくて
何度も屋上から下を見つめた
何にも動じない友達に憧れて
何度も放課後学習会をサボった

目に見えるものだけじゃ
きっと 目に見えないものに負ける
そして 夏は今 前に進むんだ

今日も空は切なくて青い
夏は暑くて現実がぼんやりとした
自転車を漕いで家に帰れば
冷房が効いてて冷静になって
やけに現実がはっきりと感じた

する事は分かっているのに
理由を付けてそこから逃げた
いつの間にか口だけになって
次こそ絶対って言葉を裏切った

頭にあるものだけじゃ
きっと 頭にないものに負ける
だから 僕は今 世界を駆け巡るんだ

今日も君は忙しくて淡い
僕はダサくて現実から颯爽と逃げた
布団を被ってしばらくすれば
夢の中に居てそこでなにをしたって
無意味だから 僕は目を覚ました

夏は前に僕は世界を駆け巡る

夏は前に僕は世界を駆け巡る

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-07-07

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