あーみん

これは僕と彼女二人だけのお話し。
他の誰の存在も必要ない。


必要ない。

あーみんが笑うから、僕はじゃんけんで負けたのに。

あーみんが優しくするから、僕は掃除当番になったのに。

あーみんは、いじめっこになった。

いつの間にか。

僕はあーみんに殴られて、蹴られて、いつしか

独裁者になった



あーみんの独裁者は、僕。操作するのは、僕。

あーみんは僕にいじめをするのを止められない。

僕が、好きだからだ。

あーみんは、僕に依存している。僕も、同様に、依存している。

あーみんは、周りのみんなに、叩け。と言った。

あーみんの大切な場所は、屹立しているように見えた

僕は、あーみんが愛おしかった。愛玩のように。

僕は、あーみんが愛おしかった。機械的に。



機械的なあーみんが、機械的な僕を、

毎日毎日愚弄する。いつでも、いつでも、リピートする。

僕の顔面が崩壊しそうになって、あーみんは

泣いて微笑んだ。

「ほら。やっと破滅的になってきた。」

僕は、あーみんに、はげしく欲情した。

その時、あーみんはよそ見をしていた。

あーみんは、知らないんだ。

僕が、あーみんに、殴られることで放たれていることを。

あーみんは、今日も僕をぼろくそにする。



あーみんを、拘束してあげるよ。

僕が、拘束してあげるよ。

優しく優しくするから、大丈夫。

あーみんは、僕に依存しているよ。

あーみん

あいつが憎くて、憎くて、しょうがない。
いつもへらへらニコニコと笑っているアイツ。
憎くて、しょうがない。
憎くてしょうがない。

あーみん

想像していたら、ある一人の男の子が思い浮かんできて、 彼が「僕を束縛してよ。」とせがんできたので、 文章で依存させてあげました。 掌編です。あまり深くはありません。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-09-21

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