蒼く澄んだ空に黒より紅を
高校一年生の中村由美は、喋るののが苦手であり、
自分を作り隠す性格であった。
家族にも素っ気無い言葉を交わし、友達の前でも、自分を偽り、だがそんな由美だがどんな事でも家族以上に話合える友達 霧山朱里と高校三年間の中で沢山のの経験をして素直に変わって行く由美は、恋をし友達と喧嘩し感情を表に出すようになって行く。
第一章 灰色
今日も、頭が痛い…
朝の鳥のさえずりや草木が鳴らす音がら不快に感じる。
渋々ベットから降りてパジャマから制服へ
自分の部屋は、二階にある為一階のキッチンまで行く、一階に降りる時の階段の震度さえ嫌になる。
キッチンでは、母が優しい声を発する自分には、優し過ぎる位の。
「おはよう」何て自分には、ほど遠く感じた、返事などしないまま椅子に座るテーブルの上には朝ご飯
実によくある和食だ、ふぉあふぉあと白い湯気が立つ料理に手を付ける。
相変わらず母は、「美味しい?」などと言って来てくれる自分は…私は、恥ずかしくなりながらも小さく相槌をうつ。
私は、小さく小さく「ご馳走様」なんて心の中なら母に笑って『ごちそーさま!』とか明るく言えるのに。
何時からだろうか家族に恥ずかしいだなんて思ってしまう、お店や公園に居る子供達は何の恥じらいも持って居ない様な気がしてきてしまう。
「由美ちゃん今日は頭、痛くない?」
私は、よく頭突きに悩まされている、天候が急に変わったり雨が降ってじめじめすると頭が痛くなる、
今は梅雨時である為昨日も、今日も一昨日だ。
「大丈夫」
嘘だ、本当は痛いのに…痛いと言えない、だって母に心配掛けさせたくないじゃない。
「そう?無理しないでね。」
また嫌な私が出る、返事をしないしたいと思っても
喉から出ない、
そんな事している内に時間になったらしい時計が七時を知らせる。
鞄を持ち玄関でローファーを履く念の為頭痛薬を口に含みちょっとした苦味が口に残る中薬は、無事体内に。
母と家に私の小さな声が響いた…
「行って来ます」
帰っては、来ないか…
当然だ、母は忙しい父親は仕事が忙しく帰って来るのが深夜の為中々顔を合わせないが、母同様父も優しい、勿体無い位だ。
ドアノブを、回しドアが開く新しい家の為ドアを開ける時の擬音は発しない。
ローファーの高くないヒールが音を鳴らす。
「行ってらっしゃい」
優しい声後ろから声がする、誰が言ってくれたかなんてもう分かってただからこそ後ろを振り向かない、だって恥ずかしいじゃない後ろを振り返って
手を振りながら『行って来ます〜!』なんて私のキャラじゃないの、しっかり自分を保たなきゃ行けない。
でも無視は、悪いじゃない?だからこそ返事はしなきゃいけない知っての通り『お母さんも仕事気をつけてね』なんて言えるわけないのこんな事出来るのは、私の頭の中に入る空想の人物だけであって実際自分は、ダメダメで嫌になってくる位。
そんなダメダメな私は、こんな返事をする
「うん お母さん忙しい時は、無理しなくていいから」
あぁ駄目だなぁ自分が嫌でそれを母にぶつけて自分でも自分に苛つく。
母の返事なんて待たずに、ドアを締める我ながら酷いな…
頭がずきりと傷んだまだ口に残る苦味に悔しさを混ぜて飲み込んだ。
家から学校まで私は、電車で行くほとんどの高校生が、そうなのでは無いのだろうか。
定期を機械に当てると切符の役割を果たす、時刻しそうになった時定期が、切れてて電車が行っちゃった事が、有ったあの時は、焦りより何だか可笑しくなっちゃって笑ってたら周りの人が引いてた恥ずかしい、もうあんな失態は、しない様に気をつけるている。
電車に、乗る人の波に乗って私も乗る。朝の電車の席は無く吊り革を掴み電車に揺られる。
よく電車では、音楽を聞いてる?イヤフォンを付けて入る人が居ることが多い、そうね曲と云えば何だか人に流されるなみたいな事訴える的な曲が、有るけど流されて他の人と同じ事をした方が落ち着くのですから仕方ないじゃないのでは無いのでは?と思って仕舞うのです。
私はそこまで一人でいるのが好きでは、無い。
家だと一人でも大丈夫だけど学校で一人になるのは、あまり好ましく無いのです。
世に言う人に集団で群れるタイプの人ですね。
仕方ないのですよそう言う性格なのですから。
電車のアナウンスが頭の中に入る薬のお陰で頭痛は、柔み不快に思わない、電車が止まると一斉に降りて行く人混みが嫌いな癖して多くの人が志望する高校に行ってみている、しかもこの辺りはビルやお店が多くあるせいで、人が多い。
今更後悔している。
ここから私は覚醒する、学校では愛想良く、笑顔で、受け答えも良い、勉学に励む、優等生を演じるこれは小学生からの癖でどうしても自分を隠し演じる。
友達の前でもだ…
でも一人だけたった一人だけど自分を出せる、あの恥ずかしがり屋や自分を出す事が、出来る友達があるのだ。
「おーい!聞いとるか由美、今日もネガティヴモードですか?」
「別に、ネガティヴでは無いし」
私と正反対な友達だ、自分で道を作って歩くそんな性格の朱里は、何時も私を導いてくれる。
「ふーんじゃっ行こっか、
そー言えば由美大丈夫?今日天気悪いじゃん、頭の痛いの平気なん?」
「何その喋り方、別に大丈夫だよ朱里こそ"頭大丈夫?"」
意地悪をする、だって私は面白い事なんて言えないから、でもね朱里は、優しいから笑いながら答えてくれるの。
「"頭大丈夫?"ってだいじょーぶじゃ無いや、いやー今回のテストも赤点ギリギリだったからね〜由美教えて」
「大丈夫じゃ無いのね、教えてあげるよ」
高校も朱里が行くって言ったから付いてった、私の学力ならもっと上の所に行けるよーだとかなんとか担任に言われたけど私一人で行って友達なんて作らないと思う、作れたとしでも作った自分しか見てくれないから。
きっと誰も…
私は、空を見る今日は大っ嫌いな灰色が広がっている。
あー嫌だ。
蒼く澄んだ空に黒より紅を