ストラップ

ストラップ

残るモノはいらないと
頑なに言っていた君が
夏の終わりに行ったお祭りで
「気に入ったの」と
初めてペアで買った
雪だるまのストラップ
今じゃお互いのケイタイに居着いてる

意地張って ケンカして
いつの間にか仲直りして
その繰り返しを続けたボクら
だから
些細な誤解を積み重ねても
時が解決してくれると信じてた

「別れるの? 別れないの?」
最初に言い出したのはキミだった
でも原因を作ったのはボクだった
答えを出せないボクに
「サヨナラ…」の一言を告げたキミ

いつの間にか
キミはボクを
ボクはキミを
信じれなくなっていた
だから
気持ちは楽なはずなのに
どうしても
キミからもらった
ケイタイに居着いたままのストラップが
名残惜しげに離れてくれない

ボクらが別々の道を選んだことを
知らないみたいに離してくれない

キミのストラップは楽に離れましたか…?

ストラップ

ストラップ

残るモノはいらないと、頑なに言っていた君が、夏の終わりに行ったお祭りで「気に入ったの」と…。続きは本文へ。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-06-30

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