茜色

茜色

友達と家出ごっこをしていた小学低学年の頃の

日曜日。

小学生の頃友達とよく近所の空き地にある小屋に遊びに行った。
友達が ‘ 家出ごっこ’ と名付けた。

お弁当を持って遊びに行く。

二人で小屋の中に入るが丁度良かった。
三人は入れない。

年下の友達の家に寄り、親に頼み作って貰ったお弁当と水筒も持参で、我が先にと足早に歩いて、空き地に向かう。

友達がこの空き地に良い所があると教えてくれた。

本も持って来た。
小屋の中で早速読もうとしたら、少し暗いので読みづらい。
家に戻り、文房具屋で当時買っていたミニ懐中電灯を持って来た。
少し読めるからこれで良し。

お弁当を食べよう!
楽しみにしていた、お昼の時間。

食べた後の読書の時間。
絵本を持って来た友達は絵本の世界に入り混む。
自分は小学生向けの雑誌。
そして話がマンガやテレビの話で花が咲く。

時間は直ぐに経つ。
もう夕方。

そろそろ帰ろうかと思う頃、自分の親が迎えに来る。
友達と一緒に明日は、月曜日だから学校だね。

「じゃ又ね!」

「うん、さよならぁー」

空が茜色になる頃に。

家出ごっこはとてもノスタルジックな記憶に残る、、そして家路に。

茜色

茜色

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-06-29

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