結晶

 結晶化した昼の光の瞬きに
 僕は失われた夢の影を見る
 まるでいつかどこかで出会った誰かの
 縊られた未来を見据えるよう

 流れていく時間の一粒一粒が
 誰かの夢を叶えるのと同時に
 線路から突き飛ばして失墜させていく

 僕はどうしていいのか分からないまま
 微睡みの世界に浮かんでいく

 全てのことはまるで夢の世界の裏返し

結晶

結晶

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-06-28

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