夏至

 もっと先に待っているものと思っていた夏至は
 気付かぬ間に暮れようとしていた
 さよならをいう暇もないままに去っていくあなたは
 まるで
 まるで
 その先が思い浮かばない私は
 別れがあったことすらも忘れてしまった
 どうしようもない堕落者なのです

 でも本当は
 忘れてしまいたい別れもあるのです

夏至

夏至

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-06-21

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