エメリアとちゅっちゅしてるだけ
ポプストのエメリアとちゅっちゅしてるだけです。タイトルままです。
えっちはしないですが色々と練習もかねて若干生々しい表現を使っているので、そういうのが苦手な方や清純なお付き合いをしたい方はお気を付けください。ただ今回はだいぶコミカルさを意識して書いた結果、ぼくの性癖が露わになって人によっては受け入れがたいハードスキンシップである可能性もなきにしもあらずなので苦手だったらごめんなさい。
読むの早い人なら10分もあれば読めると思うので、気軽に読んでもらえると嬉しいです。
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目を開けると、柔らかな朝の陽ざしが全身を優しく包み込んでいた。開け放たれた窓からは太陽の匂いがそよ風に乗せて運ばれ、鳥のさえずりや木々のささめきが心地良く耳に響く。
そして眠っていた部屋の中には、ふんわり甘いミルクのような香りと天使の吐息。
天から降り注ぐ朝日の翼に包まれて、桃色の小さな天使が隣で瞳を閉じていた。瞼に日差しを受けて眉をひそめながら身じろぎすると、虹色の粒子が舞うような錯覚を得る。
安らかに閉ざされた唇からは規則的な寝息が漏れ、それはまるで妖精の舞う森に湧き出す泉のよう。いつもツインテールに結っている髪は今はほどかれ、生命の象徴たる大樹の根のようにシーツの上にふわりと広がっている。大きすぎるシャツの胸元や裾から覗く肌は瑞々しく滑らかで、禁断の果実を前にしてしまったかのように思わずごくりと喉が鳴った。
神々の創り上げた美の最高峰、この世の可愛いの全てを内包しているかのようなカワイイ・オブ・ザ・ゴッドと呼ぶべきその幼女の名は、エメリア。彼女はオレが勤める学園に通う生徒の一人だ。
なぜそんな彼女がこんな場所で眠っているかというと、話は単純。
先に言っておくが猥褻は一切ない。
昨日の放課後のこと、可愛いエメリアがいつものように教員寮にあるオレの部屋を可愛く訪ねてきた。可愛い笑顔を浮かべて可愛い声で甘えられ、一緒に夕食を可愛く食べて可愛いおしゃべりに興じていると、エメリアは可愛いあくびをこぼして可愛くウトウトし始めた。とても可愛いがリビングのソファなどで寝かせるわけにはいかず、早く帰って寝ろと言うと素直に可愛く頷いたものの、ふらふらとオレのベッドに可愛く向かうと、そこで力尽きたように可愛く眠ってしまったというワケだ。可愛い。
もちろん、すぐにそれを受け入れたわけではない。ちゃんと声をかけたり体を揺すったりしたが、起きなかったのだ。急に大きい声を出してびっくりさせたり、揺すった拍子にベッドから落ちてけがをさせたりしてはいけないので、耳元で静かに囁いたり腕を撫でる程度に留めたのは、気遣い上手で教師の鑑と言うべき素晴らしい配慮だったと自負している。
エメリアの寝顔に見惚れそうになりながらも時刻を確認すると、寝坊ではないが早起きでもない時間。急いで準備する必要はないが、呑気に惰眠を貪っている余裕があるほどではない。
要するに、すやすやと可愛いエメリアの寝息を鼻から肺に取り込むのはまた今度にしなければならないということだ。
オレはエメリアを起こしてあげるべく、その小さく形のいい耳元に唇を寄せ‥‥いや、声をかける前に一度この耳を味わっておかなければならない。やはり教師として、寝ているエメリアと起きているエメリアが同じ味なのかどうかを知る義務があるのだ。いやー、教師の仕事も楽じゃないなー。ぺろぺろ。
エメリアがくすぐったそうに身をよじって、にへぇと浮かべた笑みが可愛すぎて必死に鼻血を堪えながら、気を取り直してもう一度耳元に口を寄せた。
「(エメリアー、朝だぞ起きろー)」
びっくりさせないよう、風の音に紛れるような小声で囁くも、エメリアは反応を見せない。
うーん、これは仕方ない! まったくネボスケさんで困っちゃうなーホントにもー!
呼びかけても起きないので仕方なく、今度は揺すって起こすことにした。
しかし、強く揺すってベッドから落ちたり、肩が脱臼したりしたら大変だ。そうならないよう、優しくしてあげなければならない。リスクマネジメントを意識できるなんて、オレはなんて素晴らしい教師なんだろう。
体や肩を揺するのは危険なので、エメリアに負担が少ない場所と言えば‥‥頭だ! そう、体を揺さぶる代わりに頭を撫でてあげれば危険が無く、かつエメリアにも喜んでもらうことが出来る! なんたる妙案! 天才か!
早速実践すべく、エメリアの頭にそっと触れる。さらりとした髪の毛が指先に絡み、温もりと共に幸福が皮膚を貫いて流れ込んでくるようだ。
ま、マズイ‥‥! 右腕が、疼く‥‥! 気を抜くとエメリアに触れた右手が暴れ出し、その穢れなき全身を余すことなく撫でまわしてしまいそうだ! くっ、耐えろ! 刹那的な欲望に囚われてはいけない! もっと、機が熟すのを待って最高の状態で美味しくいただくんだ!
食い縛った歯の隙間から荒々しい吐息を溢れ出しながら、しかしエメリアの頭を撫でる手はソフトタッチを崩さない。
しばらくなでなでを続けるも、やはりエメリアが起きる気配はない。まったくもー、これだけやっても起きないだなんて、これはもう仕方ない。仕方ない!
こうなったら最後の手段だ。オレはゆっくりとエメリアを仰向けに転がすと、顔の横に手をついて真上から覆いかぶさるように見下ろした。全国紳士協定に従いいきなり襲いかかるようなことはせず、まずは本人の意思確認をしなければならない。
「エメリア、早く起きないと、色んなことしちゃうぞ‥‥」
小さな声で囁くも、エメリアはやはり目を閉じたまますぅすぅと小さな息を漏らすばかり。
はい和姦成立~www ちゃんと聞いたのに起きないエメリアが悪いんだゾ! でゅふふ!
オレはゆっくりと身を沈めると、甘い蜜のような吐息が漏れる桃色の花弁にそっと唇を触れさせた。
「‥‥‥‥ん」
その時、小さな呻きと共に、あんなに必死に起こしたのに起きなかったエメリアの瞳が薄く開かれた。
これは、お姫様を目覚めさせるのに必要なのはやはり王子様のキスということか。
つまり、王子様たるオレはエメリアに好きなだけ好きなことをしても許されるということだな! Q.E.D.!
「おはよ、エメリア」
挨拶を交わしながら、もう一度キスを交わす。先進国ではこれが挨拶だって聞くし、普通のことだね。
エメリアは焦点の定まりきらないぼんやりとした瞳でオレを見上げ、徐々に意識が覚醒し状況を理解し、ぽへぇっと嬉しそうに微笑んだ。
「‥‥えへへ、せんせ~、おはよ」
言って、エメリアはオレの頬を挟んで瞳を閉じ、唇を突き出す。
「‥‥‥‥っ!」ああーーーっ! な、なんて可愛さだ! エメリアから誘ってきたんだ、受け入れない理由がいったいどこにあるというのか! そう、これは相思相愛だから無問題だ! 合法だ!
もう一度身を沈めて、2人の距離がゼロになる。今度はエメリアからもしてくれたので、密着度は先程よりも高い。
顔を離してしばらく見つめ合い、にへーっ!と緩み切った笑顔を向けあった。
教師と生徒だとか関係ない。愛し合う者同士、それはごく自然な営みなのである。
エメリアが小さなあくびを零したのを見て、スウゥゥーッ!と全力で鼻呼吸をしたのちに身を起こす。エメリアも起き上がって伸びをして、ぺたんこ座りをしたまま前のめりにもたれかかってきた。可愛い。
「‥‥んー、せんせ~、今何時~?」
「そーね だいたいねー」
言いながら時計を指し示すと、エメリアは小さく息を吐きながらぎゅーっと抱き着いてきた。可愛い。
「えへへ、早起きしちゃったね。エメリア、もうちょっと寝てたいな~‥‥」
腕の中で再びスヤァと音を立てようとするエメリアに、オレは「いやいや」と再び時計を指し示した。
「何言ってるんだよエメリア。そんなことしてる時間ないぞ」
「え~、なんで? あと1時間くらいなら寝ててもギリギリ間に合‥‥スヤァ」
「寝るな! 寝たらいっぱいちゅっちゅするぞ!」
「‥‥っ。‥‥ぐーぐー」
眠そうだった瞳が一瞬パチリと開き、しかしすぐに閉じられるとわざとらしい寝息をしゃべり始めた。
な、な、な、なんだこの可愛い生き物わ! ぬわーっ!今すぐ足の指から耳たぶまで全身舐め回したい!
しかし、今はそんなことで悶えている場合ではない。オレのエメリアに対する愛は無限だが、始業までの時間は有限なのだ。
「よく考えろエメリア。まさかとは思うが、二度寝して起きて朝メシ食って、それだけで学校に行くつもりか?」
「‥‥? あ、歯磨き!」
「あっ可愛い。けど違う。エメリア、学校に行く前に――オレとちゅっちゅしてくれないのか?」
真剣な顔をして問うと、エメリアはようやく事の重大さに気が付いて、目を見開いて口元を隠して息を飲んだ。
「‥‥したい!」
「な。とすると、出来る時間はあと1時間しかない。二度寝なんてしてる場合じゃないだろ」
「ホントだ! うー、ごめんねせんせ~。エメリア、さっきせんせ~がちゅーしてくれたから、それで満足しちゃってたかも」
「まだまだ、オレは足りないぞ。どんなに短くても30分はエメリアを補給しないと、1日もたない」
「さっすがせんせ~! エメリアももっとせんせ~をほきゅーしなきゃいけないね!」
嬉しそうにはしゃぐエメリアが可愛すぎて、それだけでも少なからずのエメリア分が補給されていくのを感じるが、これだけではとても足りない。やはり、直接的な接触が無ければダメなのだ。
いつもの愛らしい笑顔だったエメリアは、オレが顔を近づけておでこをくっつけながら見つめると、少しだけ恥ずかしそうに頬を染めた。
ちゅ、と軽く触れさせてから、エメリアを抱き起して真っすぐに向かい合う。腰の上に跨って座れば視線の位置は水平に近くなる。これ絶対入ってるよねとか言っちゃいけない。
「えへへ~、エメリアせんせ~とちゅーするの大好き。ちゅっちゅ」
「えへへー、先生も大好き。ちゅっちゅ」
甘くとろける、ふわふわのマシュマロみたいな時間が流れる。エメリアのほっぺたはわたがしで唇はアメ玉だ。
全身がお菓子で出来ているみたいで、どこを舐めても舌の上を柔らかく転がるような甘みを感じることが出来る。
「あー、エメリア美味しい、美味しい。エメリアだけを食べて生きていきたい。主食がエメリアになりたい」
ぎゅーっと抱きしめると、腕の中でエメリアが鎖骨や首筋の辺りにちゅっちゅしてくれる。ちょっとくすぐったくて最高に幸せだ。
美味しそうだったので目の前にある髪の毛をもっちゃもっちゃと頬張った。やっぱり美味しかった。
「やー! もうせんせ~なにしてるの!? べちゃべちゃになるからダメー!」
「おいちいおいちい」
「美味しくないよー!」
「今までで食べた全ての麺類の中で一番美味しい」
「エメリアの髪は食べ物じゃないもん!」
「ずぞぞぞぞぞー」
「やーっ、せんせ~のばかー!」
あっなんだろうこの気持ち。そっか、これが幸せってヤツなんだな。もぐもぐ。
口を離すと、エメリアは頬を膨らませて怒っている。ヤバい、超絶可愛い。
エメリアは首元に顔を埋めると、仕返しとばかりにそこへ歯を立てる。ガジガジ。あぁ~、乳歯の音ぉ~!
「んっ、んっ、エメリアそれ気持ちいいもっとやって‥‥///」
「えっ、ヤだ‥‥」
すっごいツラそうな顔をされて口を離された。なんてこった、何を間違ったのかさっぱり分からない‥‥。
だがヤってくれないというなら、こちらからヤればいいだけの話。オレはエメリアの首筋に照準を合わせると、歯を立てないようにはむはむと齧りついた。
エメリアはぴくんと体を跳ねさせて、頬に朱を灯しながら服の背中をきゅっと握りしめる。
唇の隙間から漏れる吐息には、普段とは少し違う艶が混じっているような気がした。
「気持ちいい?」
「んっ、分かんない‥‥。変な感じ‥‥」
唇と舌でエメリアの肌をテイスティング。オレが語りかけます。美味い、美味すぎる。これはもはや、世界最高峰の甘露と呼んで差し支えない。満場一致で美食倶楽部の面々が認め、海原雄山も涙と涎を撒き散らしながら鼻息荒く求めてくるに違いない。
が、エメリアはオレだけのものだ。他の誰にもこの世界一可愛いお嫁さんの髪の毛一本だって渡してなるものか。
独占欲をたぎらせながらエメリアの吐息を感じ、エメリアの味に酔いしれる。
首から少しずつ上へと移動させ、唇の前までやって来ると一度顔を離し、文字通り息がかかるほどの距離で見つめ合う。黙って奪ってしまってもいいのだが、そのやり取りが愛おしく、視線で確認を貰ってから再び小さな唇に自分のものを触れさせた。
「‥‥ん」
唇を塞がれたエメリアは先程までの可愛らしい声の代わりに艶めかしさの混じった吐息を漏らし、瞳を閉じることはなく唇を触れ合わせたまま見つめ合う。必死に鼻呼吸をする息を浴び、口の端から溢れる吐息を感じつつ、熱く湿った唇の感触を味わった。
息苦しそうになってきたのを感じて顔を離すと、ぷはぁと愛らしい息を漏らしながらも切なげに見つめ返される。その瞳に吸い寄せられるように顔を近づけ、呼吸の整わないエメリアの口を再び塞いでやる。
爽やかな朝日が降り注ぎ涼風の舞い込む朝の寝室に、乱れた呼吸音と淫らな水音が響く。
手の平に感じるのは小さくて柔らかな肌の感触。唇に感じるのは熱くとろけるような感触。
日課のように毎日繰り返しているその行為だが、何度繰り返したって満足することは出来なくて、明日も明後日もオレはきっとエメリアを求め続けるのだろう。
だって、もう、アレだ。エメリア超可愛いし。この唇なんて、もう、柔らかくて、アレだ。うん、柔らかい。
おっとマズい。まさかこれは、エメリアがサキュバスの特性を発揮して語彙力がドレインされているのでは。あー、でも仕方ないわ。不可避だわ。すき。エメリアすき。
「ねえ、せんせ~‥‥。これ、すき‥‥。もっと‥‥もっとちゅーして‥‥」
あー、全然吸えてなかったわ。エメリアの語彙も蒸発してたわ。もともとあんまり無いとか言っちゃいけない。
そして求められてしまったなら応える以外の選択肢はない。それまで以上の激しさで、蹂躙するようにエメリアの唇を貪った。
小さくて唇ごと食べてしまえそうな感じとか、すっぽり腕の中に納まってる感じとか、エメリアの小ささを全身で感じることが出来てひどく興奮する。
唇が離れても、密着するように抱き合ったままお互いを離さない。
そうしていると、ぽへっとエメリアに押し倒されて、視界いっぱいに広がるエメリアを見上げる形になる。そのまま、覆いかぶさるようにして唇を奪われた。
この姿勢では先程までのようにエメリアに好き勝手することは出来ず、逆にされるがままの状態だ。
うむ、エメリアに主導権を握られるのも悪くない。
オレは仰向けに寝転がったまま、エメリアの降らす拙いキスの雨を静かに受け入れた。
エメリアのくれるキスは単調で、ずっと同じように唇を触れさせてくるばかりで面白味には欠ける。
けれどその一生懸命さ何物にも代えがたいほど愛らしく、必死なエメリアの姿を見ているだけで心が満たされるようだ。
そっとエメリアの横顔に触れて、指先で柔らかな髪の毛を弄ぶ。エメリアはくすぐったそうに瞳を細め、ぎゅうっと抱き着いて頬にキスをくれた。
オレはエメリアの頭を撫でながら抱き寄せ、頬にキスを返す。
その姿勢で額を突きつけ合うと、視界の全てをエメリアに占領されてしまう。
抱きしめ合い、見つめ合い、幸せな笑みを交わし合う。
最高に幸せな時間だった。エメリアを見ていられるだけじゃない。エメリアも自分を見てくれている。
エメリアの口の周りはどちらのものか分からない唾液でぬらりと光り、目元はとろんと溶けてわずかに女の色を覗かせている。瞳の奥にはハートマークが浮かび、このままいけば青年向けではなく成人向けの展開になってしまいそうだ。今すでに、画面に映せない部分が画面に映せないことになっているのは間違いない。
と、エメリアが視線を泳がせ始め、恥ずかしそうな上目遣いで少しだけ言いにくそうにしながらオレの手に触れた。
「‥‥あのね、せんせ~。キャリーに教えてもらったんだけど‥‥お、おっぱい大きくするには、好きな人に揉んでもらうのが一番いいんだって。‥‥だから、エメリア、せんせ~にいっぱい触って欲しいなー、って‥‥」
それを聞いた瞬間、オレは瞳に決意を込めて歯を食い縛り、ぎゅっと拳を固く握りしめた。
「オレは絶対、エメリアのおっぱいを触ったりしない! 絶対に‥‥絶対にだ!」
「もー! せんせ~なんでー!」
「エメリアの成長が止まるまで、オレは決してエメリアのおっぱいを揉まないと聖樹に誓うよ‥‥!」
「せんせ~のイジワル!」
「イジワルじゃない。オレはずっと今のままのエメリアでいて欲しいだけ‥‥」
そう、エメリアは小さいから可愛いのだ。もちろんこれから成長して大きくなれば、その時はまた新たな魅力を発見して今よりもっと好きになれるだろう。
が、今は今のままの小さいエメリアが最高に可愛いのだ。だからエメリアは今のまま小さくて良い。それはもちろん、おっぱいも然りだ!
「‥‥分かった。じゃあ、舐めていい?」
「‥‥‥‥え?」
きょとーん、とした顔で硬直するエメリアに、がばりと身を起こしてぐいっと詰め寄る。
「エメリアのおっぱい、舐めていい?」
「‥‥‥‥っ、や、ヤダ! なんかヤダ!」
あ、一瞬だけ迷った。なんだこれ最高に可愛い。エメリアisカワイイであり、カワイイisエメリアである。
「頼む、ちょっとだけ、ちょっとだけだから! 先っぽだけ! オレの舌の先端がエメリアの先端に触れる程度でいいから! 一瞬だけ、1秒未満だから! 天井のシミ数える時間もないから!」
「ヤダヤダっ、なんか、すっごいイヤだ!」
「よいではないか、よいではないか! 舐めても大きくなるかもしれないぞ!」
「さっきせんせ~大きくならなくていいって言ったのに!」
「分かった! じゃあ先っぽ以外! 先っぽ以外をくるりと円を描くように舐めるならいい!?」
「よくないー! なにが分かったのか全然分かんない!」
「なんで! いつもは舐めさせてくれるのに!」
「今はヤダ!」
「分かった! じゃあ、エメリアが舐めて! オレの雄っぱい!」
「エメリアは分かんない! やだやだ、やーだー! いーやーだー!」
「なんで! 前は舐めてくれたのに!」
「今はヤダ!」
ぐいぐいと突き放そうとするエメリアを離すことなく抱き寄せ、ぷにぷにのほっぺたに頬ずりを敢行する。
必死に逃れようとするエメリアだが、運動Bのステータスではオレを押しのけることは出来ない!
ぼふーっ、とベッドに身を沈めて、少しだけ強引に唇の先を触れ合わせた。
そしてそれを最後に、唐突にエメリアの体を解放してベッドから降り立つ。
「‥‥え?」
エメリアはぽかんとしてオレを見つめ、時計に視線を向けてようやく理解に至ったようだ。
さっきまではあんなに抵抗していたのに、ちょっと残念そうにしているエメリアは世界に影響を及ぼすレベルのカワイイ保持者である。
エメリアもベッドから抜け出すと、寝室を出ようとしていたオレの背中にぎゅっと抱き着いた。
脇から顔を覗かせて見上げてくる頭を撫でてやると、嬉しそうに頬をほころばせてくれる。
そのままオレたちは朝食を終え、出かける準備を整え、ひと足先に学園に向かうオレを見送ってくれるエメリアといってきますのちゅーを交わして、居心地のいい家を後にするのだった。
――これが、オレとエメリアの日常的な朝の営みの一部始終である。
エメリアとちゅっちゅしてるだけ
ちゅっちゅしたかったので書きました。前作エメリアアフターで既にちょっとしてた気もするのですが、もっと激しくしたかったので書きました。
エメリアといちゃいちゃする場合、真剣に恋をしているというよりは好きだから一緒にいたい!みたいな純粋な感情が強そうなので、しっとりした感じよりはバカっぽい展開のほうが似合うかなーと思います。あとは、前2作と変化をつけたかったというのも大きいです。
いちゃいちゃシーンを書くにあたって、エメリアは元々積極的なスキンシップをしてくれるので、考えずとも勝手に動いてくれてスゴク書き易かったです。ちょっとラストは強引に終わらせすぎかなとも思いますが。
バカっぽいノリを意識して書いたのは確かなのですが、正直こういうじゃれ合いは普通にしたい。舐めたいし食べたい。もし、くらうさん好き!抱いて!という人がいましたら、是非ともこんな感じの性癖を開花させておいてください。喜んでお受けいたします。
3つも書けばちゅっちゅシリーズと呼んでも差し支えないでしょうか。とはいえまだ書くとすると、今思い浮かぶ限りあと1作が限度かなーという感じがしています。その際はまたご一読いただけると幸いです。
読了ありがとうございました。