電車にて

電車にて

日々感じることを素直に詩にしていきます。
どうか、素直な心で読んでください。
それだけが私の願いです。

2月14日

私には友達がいた
男友達だった
そいつはよく遊ばれていた
LINEとか学校の裏とかで
直接ではない
なにかと皮肉られていた

私には友達がいた
男友達だった
そいつと私はよく話した
私には話す女友達なんていなかったし
そいつだっていなかったから
寂しかったから

私には友達がいた
男友達だった
ある日そいつは倒れていた
おびただしい量の血が流れていた
ばっと見ただけで分かった
私は涙を堪えた

私には友達がいた
男友達だった
ある日担任の先生が言った
誰がやったのか知りたい
クラスの人は皆
本を読んでいるみたいだった

私には友達がいた
男友達だった
そいつのいた席に座ってみた
人のぬくもりが無かった
当たり前の事なのに信じられないのは
信じることを恐れるわたしがいるからだ

私には友達がいた
今となっては過去の話
あなたが存在したことの証
前を向く事ができなかった理由は
私があなたに頼りきりで
現実から目を反らしていたからだ

遠い君へ
よみがえる事のない君へ
私は今
脱け殻から羽ばたこうとしている
ただ一つ伝えたいのは
私が私のままいられたのは
君のおかげだという事
そして今日
2月14日であること
もし君がいたなら
赤いガーベラを送っただろうという事

電車にて

電車にて

毎日、私達は忙しく動いている。 そうしていると、忘れ物をしてしまう。 忘れ物は、自分で気づかない限り取りに戻れない。 忘れ物に気づこう。 たまには、純粋になろう。 そして、のんびり歩いていこう。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 時代・歴史
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-06-01

CC BY
原著作者の表示の条件で、作品の改変や二次創作などの自由な利用を許可します。

CC BY