胎動 -Quickening
胎動 -Quickening
はじめ、ここには何もなかった
海と空が出会う、地平線の彼方
偶然なのか、必然なのか
命がにわかに生まれた
昇っては沈む太陽のように
満ちては欠ける月のように
命もまた生まれては消えて
消えては生まれた
どうしようもない、果てしもない
その繰り返しの前に
私たちは祈ることしかできなかった
ただただ祈る
脈々と命は流れる
ただただ祈る
命は一体どこへ流れていくのだろう
ただただ祈る
安らかなることを…
大地の鼓動がかすかに聞こえる
そして、また祈る
胎動 -Quickening