夜の息

夜の息




   







   





街の中でどれほどの記憶が毎日消えていくのか


夜の息で

生きようとする

「どこでおまえを辿ればいい?」


殻は

また夜を 終えなければ


ひとは

哀しみに染められたまま

それでも

生きてくれるのか


記憶は

ひとを

生きさせたい

愁いを帯びて

歩いていたかもしれない

消えた少女を



   







   

夜の息

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夜の息

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-05-12

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