ただ君のみぞ知る

嵐の夜だ。
シナプスとニューロンの間隙に春雷が走るのです。

ひらめく、


はじめてのさかあがりも涙の再会もあるいは、
同じ色のポスカで塗りつぶされているのです。
奇跡、の軽さでおなかが空きました。

四つ葉のクローバーを頂戴な、と言ったのは、
見つけた嬉しさが欲しいだけだったのでした。
幸福、ではすぐにのどが乾きました。

癇癪をおこした子供のように、窓がないています。

雨は降りませんよ、傘をわすれてしまったのなら。

今晩の相合傘はきっと、環状線から出られません。


ぬけがらで出来た絶縁体は役に立ちませんでした。
炭酸のひらめきが、ぱちり


ごちそうさま。

ただ君のみぞ知る

ただ君のみぞ知る

久し振りに書きました。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-05-08

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