潤んだ瞳から

もう、動けないやってん
枯れ枝のように細い腕
あざだらけやんか
この前は、コブ作っとった

それでも、頭ごなしに
罵声浴びせるんやで
死に損ないてな
はよ、死ねてな

それだけなら、我慢できたんや

その後
おばあさんの目が潤んで
涙こぼしたんやで

かわいそうでな
かわいそうで

潤んだ瞳から

潤んだ瞳から

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-05-08

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