画家
不可思議な神玉に祈っていたあの少女の儀式とは、神の儀式ではないでしょうか。神は儀式を好むのかしら。
少女の解脱の儀式を行う青い夜のみそら、一光の神の未来を約束した。広大深遠な宇宙に天の川の流れは、清らかなせせらぎであった真実。この奇蹟をどのように説明すればいいのか。この女は秘めた天性を持っている子だと、誰もわからない方程式を解く不可思議な波動があった。
あなたはどのようにして、その儀式で神の作り上げた肉体の解脱を体験するのでしょう。
少女の肉体の中に、もう1つの肉体の存在を発見するのです。宇宙にはまだその解脱が達成できない真理の仮定的な方程式を立てていた。
1つの肉体から意識がふわっと離れていき、己にも理解できない天才的な能力を発揮する凄まじい神業力があった。
ああ、少女は何と解脱していったのです。解脱するその体の組織は、かつてない清らかさを約束された平安なる心の空景色。
心の窓は美しいものしか捉えない情報処理の選択をする。その選択により美しい対象をこの身体の感覚に教えようとした。
なすがままにひたすら念仏を捉え、美しい心だけの肉体へと必死に憧れを示す幼児のような純朴さ。ひたむきに修業をする精神は郷愁の懐かしい心のあり方へと回帰する。
私は人間の未来について来れます。
過去の経験を現在の生きる意味として探ろうとする動機づけは乙女心の中心軸になった。
そして、ふっと少女の魂は抜けました。
体の真の意味を理解し、各内臓器官に向けて感謝の合図を自らが行うと、そなたに神様が降臨する。
この幼い少女はいつでも己の中に神様を降臨させることができた。そう、人生は自分の大事なことを1つだけ実行するのです。
少女はふんわりと夢を見ていたのです。その春の暖かさに植物の新芽は再生の心を表して、ふっと神様に帰依していく乙女のあどけない表情があった。ふんわりとあなたは神様の元へと還っていくのです。暖かき儚い巣へと遡る母性回帰の平安に包まれた。
天の川に澄み渡る夢が解脱を助長し、この己の肉体の存在意味をはっと知った。
宇宙の広大さを教えるオリオン座。人生に夢を持つ必要性を問うペガサス座。
遥かなる宇宙を旅する神様の箱舟に乗って心身は飛翔している。
予言は本当に正しかったのです。
こんなにも何百億光年に渡り輝く星たちの時空の大きさが、少女の存在の中へと帰依した。
星々の煌めいた輝きよ。天性を発揮するパワー、4つの力を統合する宇宙の三位一体教会。秘められた教会は、さぞかし教える細長くしなやかな神の手の啓示。
これから少女は、生まれ変わるのです。
この儀式により本来の少女の内なる宇宙を深く感じ直し、新たに誕生したばかりの受精卵へと変身した。
脱した肉体と精神はとても清らかに澄んでおり、何ものにも変えがたい神様へと帰依し安らかに統一していく。
生命の存在はこの世界を脱して清冽な宇宙次元へと超越した知性と感性が旅立つ。
乙女の生まれ変わりの儀式は誰が行ったのか。それは神様の計らいによって行われ儀式は完成したのです。
さあ、少女は生まれ変わったのです。
そして、少女は物の見事に才能に恵まれた画家へと転生しました。全く生まれたばかりの色を描く天性の煌めいた明星。この少女は天に選ばれたかのように、誰も見たこともない美しい曼荼羅の絵を創造する女性へと生まれ変わりました。
神掛かったその心の模様は自然の大らかな優しさにより、新たな人間存在を表して、世界を一新していく可憐な方程式のように、あなたは絵画する。
その少女の変身に、この世界のものではない青く澄んだ大空に飛ぶ天使を連想する。少女が伝える神様の心が整った、ほのかに漂う不思議な知性。
これは天国から青い地球上へと伝える、さぞかし不思議な神仏の母胎回帰した故郷でした。
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