山
あの時、確か山に登っていた。頂上から美しい大きな下界を眺めていた。私は知らなければならない。
宇宙は上空広大にかなた遠くへ広がっていく、異なる次元を有するこの世の秘仏を。
私は上へ上へと行こうとする肉体は期待する総統の如き自尊心。
その幽姿の奥義とは宇宙的な感情の全く清らかな心の状態でした。
清々しき幽界の凉しいオーラは逸脱したこの世のものとは思えない安心に包まれた遠い事象への彼方の解脱感。
この山の上空には神々が姿を見せて私をじっと見ていた、その妙なる心の喜びは何という御体の心持ちで、いかにしたことか。
神だけが知りえて、私が知らないもの。それは幽玄なる系図の何代にも渡るミクロユニヴァースの世界。
その静かな神の存在を第6感で感じる清らかな心のうるわしき流れ、天の川に似た昂然としたきらめき、そして平安な御心に調和していく自然の彼方に。
それは神々しく解脱した心の聡明な身軽さ、この人間の摂理に基づいて心願成就する希望の羽根となった。
私が限界を突き抜けたこの世界は澄み渡り、大いなる心の安住の住み処を教え、生命は無となっていく妙心。
そして、その啓示はついに訪れた。
山の頂上で少女は両手を十字に大きく広げて、私のそばで神の存在を知らようとしている。
その少女の美しい青き静穏な第6感の水々しさ。私には認識できる天国の浮遊感が成せる儀体。私はこの単純な宇宙の摂理に希望の羽根を伸ばした。
宇宙を統一した少女との未知なる丸い、優しい、若く、清らかなまだ何も知らない心に触れた。
少女は私を浮遊させたのです。
私は鳥になって、その少女の後を追うこの超越した素晴らしい感覚。あなたは私を選んでくださった、この嬉々たる情感に私は鳥になった天国への逸脱があった。
これは希望の大空への飛翔なのです。
心の凝りがほぐれていくこの解放感は私の寄り処。神にそっと寄り添う清らかな心のひらめきの中に解脱した。
伝道師は逸脱する地球上のどこにも無くなった私。私はこの地球上に存在していない無の大空。
この地球上に只一人神しか感じれない宇宙観を得たのです。
不可思議な心が変化する形式的な夢想の飛行スタイルは、ミクロユニバースを模倣した。
少女と私は地球上を遥か彼方へと超えていき、未来の時空を進んでいる。
何者も私を咎めるものはいない、こんなにも晴れ渡っていく優しい感情があった。
こんな私は立体的に無限へと拡大していく地平の事象の期待感に、生命は生命自身の存在を再認識した。
生命とは何という高度な情報の処理能力をしているのだろうか。この地球上が澄み渡って神様の心とは何なのかをはっと知った。
下界をさっと見渡しながら、人間の儚く限りある生命のあり方を知ったのです。
生きること、死ぬことへの阿弥陀如来による声明の期待感、まさに和敬静寂した理念。
その美しき佇まいの形状に、新しい生命への予感を感じた。
私と少女との飛行は未来への明るい希望の夢を知らせた。
そして、人生の過去の全ては肯定へとつながった。
私はすーっと癒されていき、そっとその時少女に肩を叩かれて励まされ頼もしき人間の拠り所を感じた。
そして、私と少女はまた山の頂上をふわーと飛び越えていく。
その一時の幸せな法悦の中に少女は体を微かにくねらせた。
ああ、私の生きる実存とはこのような意味だったのです。
宇宙空間に少年と少女との沸き上がる不可思議な水飛沫があった。この飛行体に乗り爽やかな夢の期待に応え、戯れる蝶々は高い事象の神様へと、高貴な存在に依存して許容する。
これで大空への願いは抽象から現実へと変身し、復活する心身の天の川。この二人の御体は現世に青く清められたお姿となった。
これでまたあの世の美しき想像の及ばない世界への、神の儀式に参加する資格を得た。
この少女の飛翔は私に大いなる宇宙の潜在能力の発揮させ神秘な密教儀式が、ついに完成へと創造されていった。
宇宙に漂う少女が示した神の啓示は、人類の期待に答えた天の河の流れのようです。
この銀河のシャワーは澄み渡る事象の不可思議さで、未知なる解答の真理を達成させた。
少女の啓示はこの世の者ではない美しき様相を伴っているのです。
人間の存在を逸脱しミサへの神話は序章を迎えた。この伝説が後の世界の人々への救いにつながっていく。
ああ、すべてが救われています。
私の存在を全て浄化し美しくさせていく。
この少女は神話を語る憧れに満ちた新しい宇宙の目をしていた。静かな奥ゆかしき深層心理の中に新しい希望を得た。
私はこんな一つの宇宙を創造したのです。私は宇宙にこのような飛行のモチーフを奏でたのです。
山