銀河

銀河

宇宙の壮大な流れに夢を見て、銀河はその不思議な円状輝石を静寂に湛えて、朧気な爽やかさに願いが叶います。
わかります、大きな銀河の美的な円の姿が浮遊する、心は邂逅していく無我へと。
神は私に生命の真理を教えたのか。
あなたは私と同じ素粒子で生まれた陸と海と空の母体でした。
流動するまばゆい虹が解明したみそらのそわか。
母体の胎児の心の事象は全ての無の実現を教えている。
胎児の生命はまさに創成された世紀の曼陀羅の構成要素でした。
そこには宇宙の深遠な動きに通じる人体の偉大な機構があった。
どくんどくんと大きくなる宇宙をさらに神の手で伸ばして広げていった。
銀河達が華々しく輝いて生命の誕生を教えてくれた。大いなる天地の動作に解脱して灯り始めた心明が、胎児の誕生をぱあっと照らしています。
さあ、星達が私の体を中心の軸にして、みそらに同じ所動作で万物を回転させていく。
神様よ、天地の御心はエレガントで力強い地球の自転を解明する青い果実のように、こんなにも精神は離脱していき、宇宙の深部を明るく照らしだすのです。
そこにはこの実現しつつある夢の超新星の煌めきがあった。
そこに少女と神の秘められた暗号を伝道する修道士がいた。そしてまだ言葉の通じない幼なき赤ん坊の無邪気な笑顔の優しさに、ぽっと春が訪れた。
広大深遠な宇宙の中に赤ちゃんはまだ生まれたままの素の姿で寝ていた。
そんな戯れる知性がなせた蝶々の淡白い夢の中で、神の優美な解答を探求して、救済の奇跡に通じ調和したシンメトリーの宇宙を設計している。
さあ、真実は少女の全く知らない夢の中での無の次元で、生命の創造に辿り着いたのです。
布教の伝道の形状は敬虔に祈り広がる完全な銀河の構造となった。
少女が啓示した結晶的な美のアイデアが、完全に突き抜けた次元の宇宙に壮大な銀河構造となった。
この人間の無の精神が解り始め知の結実を迎えたのです。このようにして宇宙空間に漂う物質は自然でスムーズに流れていきます。なすがままに、あるがままに誕生する赤ちゃんに遠き母親の安らぎの寧波が流れた。
少女の青き微かな真実は神の実存により成り立ち、天の川銀河の基礎水脈となりしっとり潤っていた。
そう、それこそ、少女の革新。神の革新なのです。
さあ、夢を突破した少女に神の救済がぱっと訪れたのです。
無の儚さに虚しく移ろいゆく情けの中に、少女は流動的な美の精神性を顕にしている。
そこには多元調の心から成る人間の生命があった。
ああ、この人間の真理を教えたのは一体誰なのですか。
もう人間では無くなった予言的に晴れやかな次元の中に、夜空の白い月がほんのりと照らしだした。そこになめらかに泳いで優雅に飛翔する天女が可憐に煌めいた。
銀河のシンメトリーはこんなにも端整でエレガントに構成されていた。
天空の爽やかな夢の中での心の教会で、民衆に奥ゆかしき秘かな談話をするマリア。そう浜辺の隠れ教会でマリアは民衆の心をそっと全て救済していたのです。
ああ、私の人生は知らないうちに神の愛により救われていたのです。
祈ります、私はこの無意識の中に安らいでいきます天の果てしなさに、伸びて続いていく遥かなる天へと。この超越した修道者の神掛かった説話に私は啓示を受けたのです。
さあ、教えてください。
天国の安らぎに満ちあふれた心の中に、そっと私だけに生きる意味を教えられたのです。
ああ、癒されていく。天空を優雅に舞い移ろう美しい白い細雪の明るさに。
ああ、少女が持つ静けさは宇宙の静けさと同調していき神の子との邂逅を迎えた。
超越していく自然界に整えられた無限の5感は母体に神の子を宿したのです。
美しいものを誕生させる一人の選ばれし人間がいたのです。
この超越した青き修道士は、人間の中の奇跡の不可思議な設形者。神の子のみが成せるひらめきには、天と地の暖かく静かで荘厳な礼儀があった。
神が設形した命題の所動作はまさにマタイの銀時計のようです。
儀式における教祖は夜空に堂々と輝き放つ巨星の曼陀羅となった。
修道女が布教する伝説的な神の子は、無意識に美しく伸びていき何も無い深い襞の層に住まわれた。
創造された真理が解脱した救世主を拝覧して誕生させた。
少女の静寂の中で神の子と共に創造している新しい生命の宇宙。
母胎の潮のせせらぎが、新たな救世主を誕生させ予言は叶えられ、架想的な聖書の神典が精緻に描かれた。
なんてしなやかで脱していくしがらみの無い、神の子を宿した少女の体は月が満ちた伝説となった。
ああ、この神の子の美しさ、達する、克己した無の情景的な解脱の中に、やっと人々は神の子を初めて見たのです。未来に生きる希望を与えられた。

銀河

銀河

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-05-07

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted