神社

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少女が美しい表情をたたえて青い鳥を見つめている。その瞳は宇宙の深遠を覗きこむ御仏のお経でした。
あなたは、なぜ私にそのような好意を投げかけるのですか。
いつの日にか私と美しい少女は、一緒に丘を目指して歩いていた。
世界が少女の純粋な心の澄んだ結晶に、奥行きの3次元の時間的な距離が増して幸せの鳥に全てを委ねる心地好さ。
さらなる変身を起こした少女の美意識に似せて、私の人体模型は神の所有物となるのです。
神は改めて私の変身願望を満たそうとする、それは修道女の愛のカタルシス。私は変われる、あなたの忠実なる従となります。
少女の手を握り世界の未知なるイデアを求める修道士がいた。
私と少女がコラボレートした飛行機雲の道は、この俗界を超越した観念があり、天への鳥居には七色の虹が広がる異世界的な明星が現れた。
あなたに恋の炎を焼き尽くして天への鳥居をくぐるのです。
天の世界を目指して階段を懸命に登る修行者のように、私も青空の頂上へ向けて登り続ける。
雲が私の横を流れて隣の少女の帽子をふわーっと飛ばした。少女は何の表情も変えずに堂々と立って遠くを見つめていた。
この少女は雄大な山脈に通じゆく世界観で門をくぐる、自然の中の1人の孤独な青い結露でした。
この人は、なぜここまでに澄んだ青空の遠い少女なのでしょうか。
何をしても許してくださる。この世界であなただけが、何をしても許してくださる。ああ、あなたに、全てを委ねておまかせします。
少女は大きな慈悲を感じ成熟した果実を食べた。遠い昔の母との美しき談笑、ほどける雲の雄々たる道のりに似た懐かしい情景に、心を和ませ甘い感傷のけだるさを感じていた。
この振り抜けた長い御加護に安心して約束された暖かさの中で、海岸で海を見つめ未来への憧れを想う。それは独頂へのうるわしき祈りのパトス。
そしてこの世のものではない天国の果実を食べた。

広大深遠な宇宙にお経を唱える千手観音の偉大さ。私を超越させる、この地球の偉大な大地の美しい機構を感じた。
超越なる上位の夢へ向けての健全なる美しい行いをする、それは仏の計らいでした。
遠い彼方に憧れる私の朧げな夢が叶う仏に許された深く静かな世界にいるのです。
私の仏性はこんなにも期待の可能性にはじけ飛び、心が伸びていく架想現象が起きた。
雲が自由自在に回転し私の内なる仏性が起き上がり全くの解脱を体得し、不可思議な宇宙の数式のあまたのみそらのそわか。
さらなる美しい手が伸びて私を包み、青い仏性の心にふわっと海の潮の遠いわだつみが聞こえる。
少女の内なる水々しい巡りによって、体は可憐な完成体に変身して高い事象の天空へと向かわせる、すらりとささやかな幸せに脱する肉体が美しく起き上がり鳥居となった。
この鳥居は人生の意味を教え世界に浮かび上がり淡い夢を実現していく。まさに我の実存を解明する生命のおたまじゃくしのようでした。
なぜおたまじゃくしの優雅さは、私を恋の美しい潮の春へと誘うのでしょう。そして少女は予言者ダビデのような逞しい肉体美に憧れたのです。
私と少女との関係は、流れゆくおたまじゃくしのようなものではないかしら。
この2つのおたまじゃくしはこんなにも優雅に戯れ飛行するカモメとなり、心境を脱したみそらに念仏が響き渡り、辺りには可憐な高山植物が一斉に咲き誇り生命を謳歌している。
さあ、私を導びいてください。
少女に宿る仏様の主は、まさに地下に潜っている水が大地に湧きあがり洗練された蒸留水なのです。
ああ、幸せの鳥が私を呼んでいたのです。幸せの鳥は私をけだるさから解放させたそうらん節の女の手つきのようでした。
あなたは知っていますか。その幸せの鳥によって脱した肉体には、人間を解脱し人形の幻映に成立された祈りの慈しみがあることを。
私の倫理では解明できない、未知なる現象を起こす仏師が堀る仏像の繊細な心模用に、植物の種子が飛翔して広がるラインが流れ、可憐な乙女は期待感に美しく色づいた。
私の内なる宇宙はシンプルに構成された大きな営みで、自然の美しい支配者が伝道する徒となりうる、解脱した日常の形式化でした。
さあ、私はめくるそわかの御手の優しく大きな手に感動して、美しい銀河に1人念ずる。

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-05-07

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