夢を見る

犬棒あたる

 寝返りが困難で寝苦しく、頭はあれこれ考えているせいか眠りが浅くなった。夜が長く感じられて、朝が待ち遠しい。レム睡眠とノンレム睡眠の理論はよく分らないが、ともかく夜に何回も夢を見る。そして私はこのVR・3D映像が楽しみだ。朝起きる頃には殆ど忘れるが、インパクトの強い夢は残像が残っている。
 今日のお茶の時間は「夢」が話題となり、私のトラウマ化している夢を妻に聞かせた。学校の宿題を忘れたとか、仕事の準備をしなかったという焦りの夢。 熱が有る時の大木に押しつぶされる夢。どれも嫌な夢だなぁ。
楽しい夢もたまに見る。ツバメのようにスイスイ飛んだり、自転車を自在に乗りこなす夢だ。愉快な夢だなぁ。
妻が楽しそうに聞いてくれるのでもっと話したくなり、コーヒーのおかわりを頼んだあとで、最近見たVR・3Dの中から差し障りの無いものを選んでみた。
(VR1)陽が陰り少し寒くなってから強いアタリが有った。大きな魚だ。渾身の力で竿を上げたが釣り上げられない。息子に応援を頼もうとして大声を出し、目が覚めた。その時私は力の無くなっている腕で掛け布団を引っ張り上げようとしていた。惨めな夢だったなぁ。
(VR2)私は腹がすいたので特大のステーキを注文してペロリと平らげた。まだ足りないので別の店で何か食べようと思い、ひとまず代金を払うことにした。
そして慌てた。財布がない! 店の主人に言い訳は効かない。怒って、代わりに私の体の肉を貰うと言い、ピカピカの包丁を手にした。
私は慌てて海に飛び込み、人魚に助けられた。美しい姫たちに囲まれて、美味しい御馳走を際限なく食べた。そして、やめておけば良かったのに、欲張ってお土産に玉手箱を貰って帰った。夢の中でも話の筋書きは頭に浮かんだのだが、まさかと思いつつふたを開けたところ、案の定、煙が出てきてALSのお爺さんになってしまった。変な夢だったなぁ。
(VR3)孫が鬼ごっこをしようと私を誘った。私は病気だから走れないと断ったが、孫は大丈夫だからやろうと言った。鬼になった私は孫を追いかけようとして恐る恐る足を前に踏み出してみた。そしたら、なんと、足がスッと前にでた。そのまま勢いをつけたら、普通に走れるではないか。アンビリーバボー! 嬉しかっなぁ。
 私は様々な夢を見るが、願わくば、「浦島太郎」や「ヴェニスの商人」の様な「夢でよかった」というものより、たまにしか見れなくとも「鉄腕アトム」や「筋肉マン」の様な「覚めないで欲しかった」というものが有難い。たとえ夢であっても、思いっきり力を入れて、自由に手足を動かしたいから。
  2018/5/1

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