回数券
君がうちに来てから、僕は死ぬのが怖くなった。
なぜなら、君といると楽しくてとても優しい気持ちになれるから。
ずっと君といたいと感じるから。
君は僕に回数券をくれた。
生きる回数券
居場所がないとき。叩かれたとき。笑われたとき。
悲しいとき。涙がこぼれるとき。悔しくてたまらないとき。
僕は回数券を使う。
君からもらった回数券。
君の匂い。君の触り心地。君の瞳が大好き。
君からもらう全て
慰め。優しさ。遊び。時には叱られても、嬉しかった。
君と過ごしたわずか2年という期間。
僕は幸せだった。
死ぬことが怖くなるくらい、君のことが大好きだったんだ。
回数券