回数券



君がうちに来てから、僕は死ぬのが怖くなった。

なぜなら、君といると楽しくてとても優しい気持ちになれるから。
ずっと君といたいと感じるから。

君は僕に回数券をくれた。

生きる回数券


居場所がないとき。叩かれたとき。笑われたとき。
悲しいとき。涙がこぼれるとき。悔しくてたまらないとき。

僕は回数券を使う。


君からもらった回数券。


君の匂い。君の触り心地。君の瞳が大好き。

君からもらう全て
慰め。優しさ。遊び。時には叱られても、嬉しかった。


君と過ごしたわずか2年という期間。
僕は幸せだった。
死ぬことが怖くなるくらい、君のことが大好きだったんだ。

回数券

回数券

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-05-02

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