明日ありと思う心の雨桜

嗄鳥鳴夏

早く桜を見たくて
歩幅が大きくなる
今日は学校で嫌なことがあったから
桜を見て自分を励まそうと思ってる
天気予報は雨だから
傘を持って駆け足で桜の下へ急ぐ

桜が散ってしまう前に
自分を勇気づける為に
息を荒くして走る
小癪に降ってくる
小雨に舌打ちをする

泥濘にはまっても前に進む
明日には二度と見れないかも知れない
桜を今すぐ見たいと思った

段々と雨は強くなって
諦めそうになる
だけど折角ここまで来られたから
桜を一目でも見て帰ろうと思ってる
一度ベンチで休憩して
傘を置いて忍び足で桜の下へ急ぐ

桜が散ってしまう前に
季節を彩らせる為に
溜め息が出ても走る
風で傘が飛ばされても
僕は気にしなかった

遠くでは
去年と変わらない色で
桜が咲き誇っていて

そこには
明日には二度と見れないかも知れない
明日にはもう消えていたかも知れない
桜が咲いていると想った

明日ありと思う心の雨桜

明日ありと思う心の雨桜

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-26

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted