(仮)スプートニクの輝き

(仮)スプートニクの輝き

1957年、ソ連の人工衛星スプートニクが、アメリカの上空を横切った。夜空を見上げ、その輝きに魅せられた落ちこぼれ高校生四人組は考えた―このままこの炭鉱町の平凡な高校生のままでいいのか?そうだ、ぼくらもロケットをつくってみよう!度重なる打ち上げ失敗にも、父の反対や町の人々からの嘲笑にもめげず、四人はロケットづくりに没頭する。そして奇人だが頭のいい同級生の協力も得て、いつしか彼らはロケットボーイズと呼ばれて町の人気者に。けれど、根っからの炭鉱の男である父だけは、認めてくれない…。ロケット作りを通して成長を遂げていった4人の青春時代を描く。 あのスプートニクの輝きに魅せられてから、ロケットを作ろうって決心したんだ。 (自伝改編作品)
 

はじまり

「次のニュースです。本日の午後11時過ぎに、北西の空にスプートニクが見えるでしょう。ロシアが打ち上げた史上初の人工衛星スプートニクは……」
我が家のテレビから流れるニュースに耳を奪われた。
「この町からもスプートニクが見られるかも」
そう思った僕は、親友のクエンティン・ターナー、レオン・ボーデン、ロイ・リーの3人にさっそく電話をした。
「今日の夜10時半に北の森を抜けた先にある丘に集合だ。遅れるなよ」
興奮気味に、早口に告げて電話を切った。
一秒でも早く家を出たくて、晩御飯のポークビーンズの大半を残して家を飛び出した。

(仮)スプートニクの輝き

ありがとうございました。

(仮)スプートニクの輝き

ホーマー・ヒッカム(主人公) クエンティン・ターナー レオン・ボーデン ロイ・リー

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 冒険
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-09-16

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