学校の放課後

学校の放課後
部活を抜け出して
一人窓から見た景色は
言葉じゃ表せないほど
複雑なものだった

色々な人や
色々な物が
動めいてる世界は
強いて言葉で表すなら
僕が思っていたより
遥かに素晴らしいものだった

校舎内のベンチで
僕がノートに文字を書くように
この世界では
ピアノの音が聴こえる
指を鳴らして
友達と話している人が居る
外で走っている人や
それを応援している人が居る

生き方も
考え方も
違うのに僕達は
学校と言う場所で生きている
同じ場所で過ごしている
それってすごいことだと思った

窓を開けた瞬間
風に吹かれる教室で
一人机に頬杖をついていたら
いつも話してる友達が
廊下から僕に声をかけてくれた
ありがとう

僕が見ている
その一人にも
その人にしか分からない
世界が存在していて
勿論僕には
到底君は分からない
世界が存在している

そんな僕達が
現実の中で
幸せでありながら
眠っている時のように
夢を見ることが出来たら
どんなに素晴らしいことでしょう

学校の放課後

学校の放課後

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-21

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