憎しみのワルツ

誰も居ない
暗く冷たい部屋に一人
カーテンの隙間から零れる
満月に照らされて
今夜 私はワルツを踊る

何も居ない
黒く無機質な箱に一人
目の間から零れる
涙は溜まって
出来た池に星屑が反射する

さぁ 踊りましょう
人生分の憎しみのワルツ
壁のシミには愛の意味が
頬のシミには罪が隠されている

さぁ 踊りましょう
人数分の憎しみのワルツ
青い空には白い雲が
泡のシャボンには淡い虹がかかっている

憎しみのワルツ

憎しみのワルツ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-21

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