沈没船

若くして こじらせたそれは
複雑だったけど 透き通っていた
熱くして 冷やしたそれは
愛用してきたけど もうボロボロだった

遠くまで行く為に 準備していたけれど
いざ果てしない 地平線を目にすると
嫌になってその場に 座り込んでしまった
じっと見る 上の空 下の海 遠くの地へ

認めて欲しくて大声で叫んだ
ウミネコは知らんぷりで横切った
君はどこかで僕をみてるのかな

沈没船にならないように生きた
僕の証をこの世界に刻み続けよう

遠くまで行く為に 準備していたけれど
いざ果てしない 地平線を目にすると
嫌になってその場に 座り込んでしまった
じっと見る 上の空 下の海 遠くの地へ

沈没船

沈没船

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-21

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted