授業

数学のおばさん先生。
優しい人だって知ったのは何ヵ月後。
当時は数学が嫌いだったから、
さらに、あーだこーだ言われて
うんざりしてた。
一番暇だったから授業中に詩を書いてたな。
居眠りはまじの話w
めっちゃびっくりしたわ。

嗚呼夏かよ
何だこの暑さはって
頭の中で思ってた
数学の先生の声は
絶えず耳に入ってきて
うるさいなって思った
居眠りをしてると
真横に先生が居て驚いた
怒られて少し面倒で
友達に後で愚痴ろうと思った

将来勉強なんて 
何の役にも立たないって
頭の中で思ってた
制服はごわごわしてて
脱ぎ捨てたいなって思った
いつになったら自由になれるって
ノートに書いては消した
もしかして大人になるにつれて
不自由になるのかなって思った

そんな5時間目
そんな2時23分

嗚呼分かったよ
何だこっち見んなよって
頭の中で思ってた
飛ぶ鳥のさえずりは
綺麗だなって思った
人間なんか全員同じ道を
歩かされて少し経ったら
放置するんだなって思った
僕はあの鳥みたくなりたいなって思った

そんな8月30日
そんな火曜日

学校なんて辞めて
好きなことして生きたいって思った
頭の中で
だけど親や先生に
迷惑かけたくないから頑張ろうって思った
頭の中で思ってた

授業

授業

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-20

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