かけらの朝

かけらの朝



   







   






去り行く間際に

告げ残した

「遺跡」




どこへ戻るのか




おまえはおまえらしく

むずかしく

いまも俺を

くゆらせるんだねえ




遺影は

揺らいで

笑み 含むだろうか




「コーヒーが、今朝、おいしいね」



響いたら

ありえた未来の

かけらの朝



切望したから

とりわけ

眩い




陽射しに

     残ったひと。


   







   

かけらの朝

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かけらの朝

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-20

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