だってさ

今日であれから何日が経った
それは俺だって覚えていない
いつか分からないことは何でも聞けって言われた
だけど分からないことすら分からなかった

だってさが俺の口癖だった
言い訳から始まるのは
お前の意見を真っ向から否定してる訳じゃなくて
一回納得してる上で自分なりの話をしてるって
結局何回伝えたってお前は耳を貸さなかった

子供のまま大人になってしまった
それは俺だって分からなくない
あれは遠い遠い昔の物語そのままでいろって言われた
だから俺はあのときのまま変わらないのさ

昨日お前が死んだんだってさ
嫌いと言うほど好きでもない
お前の訃報を聞く為に仲違いしていた訳じゃなくて
また喧嘩できる日を願ってあえてそうしただけなのに
結局今更想ったってお前はもう耳を貸さないんだ

終わらない徹夜の中 お前を偲ぶよ

だってさ

だってさ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-14

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