夕方に映えた花

やりたいことは
一眠りしたら忘れてしまった
僕は君とは違うんだって
常に目をこすって言い続けてきた
思ったより現実は描いていた夢に忠実に生きられた
生きたけど何かが違う
だけど僕にも分からないんだ

夕方に生えたんだ花が
何の色も持たない花が図々しく
どこかよそよそしく生えたんだ
誰の目もくれない木陰で

何かをしようと
徹夜しても残るのは気怠さだけ
本当にどうしようもないんだって
学校に登校すれば分かりきっていた
三年前より成長したものと言えば詩の質と体重ぐらい
成長したけど何かが違う
何かが何だか分からないんだ

夕方に映えたんだ花が
夕空の色に染まった花が格好良く
どこか生き生きしてるように見えたんだ
僕の目も気にしない様子で

凛と咲き誇っていたんだ花が
一輪でも関係なく自由に自分らしく
それが僕へのメッセージに見えたんだ
人の目なんて気にしないで行けって

夕方に映えた花

夕方に映えた花

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-13

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