Don't stop me now.

ああなんと気持ちのいいことだろう。言葉では言い表せないくらいの爽快感だ。まるで宇宙をかける流星の如く、まるでレーシングカーの如く。俺はこの世界で生きているということを改めてひしひしと感じる。生きるということの悦び、大いなる悦びである。今の俺は何者にも止められない、止めることはできないのだ。
これをシている時間だけは俺は自分を120%解放できる。生きていていいのだ,これのために生きているのだと思える。ああこれからどんな楽しいことをしようか。
上を見上げるとマーマレード色の大きな宇宙が広がっていて、タンジェリンの樹が至る所で大きな枝を幾つも広げている。誰かが呼んでいるらしいが答えるのも億劫だ。あはは、周りが、世界が、全てがギラギラと輝いて見えるぞ。俺は、今、この時を、生きている!!!この瞬間を!!!!
次に気がついた時には俺は背丈より遥かに高い黄色や緑のセロハンの花畑で女の子と手を取って踊っていた。ゾウの耳をはたはたさせている少女は、紫と黄の混じったような色をしたワンピースの裾が捲れ上がり下着まで見えている。彼女はそんなことお構い無しにこちらに熱い視線を投げかけ、時には投げキッスまで飛ばす。
あぁどうか止まらないで。ずっとずっと永遠に続いてくれ。

Don't stop me now.

参考:Don't stop me now. / Queen
Lucy in the sky with diamonds. / The BEATLES

※薬物は法で禁止されております。絶対真似しないでください。

Don't stop me now.

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-10

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