近ごろマジに ムカついたこと・2
このエッセイは日ごろのうっ憤を晴らすためにしたためたものであり、実在するどの予想紙、どの情報誌をも誹謗中傷するものではありません。
かがり かずみ
近頃、マジにむかついたこと・2
情報誌を過信するな!!
かがりかずみ
今年もまた有馬記念を迎える。
有馬記念⇒ 紅白唄合戦 ⇒除夜の鐘。去り行く一年の終焉行事である。
その第一番目。有馬記念」。JRA(日本中央競馬会)が開催する競馬のビッグレースである。
競馬ファンであれば知らない者はいないくらいに人気のあるプログラムで、最近では競馬には興味がないという人々の間にも、この有馬記念だけは別格で、馬券を買って楽しむという俄かファンが増えてきているという。
この風潮に呼応するように巷に各種競馬予想紙、情報誌がいかにも『当紙の予想だけは絶対確実、本物である』とでも言いたげに、数多く出回っている。どの書店やコンビニを覗いても、陳列棚には
関連する新聞、冊がの心を射止めんと煌びやかに手ぐすねを引いて並んでいる。しかもどれも有料の上、思いのほか高額である。
競馬専門新聞は1部五〇〇円から六〇〇円。競馬情報雑誌ならば1冊あたり六〇〇円~1千円ほどになろうか。
それにしても何故予想紙や専門情報誌の価格はこんなにも高額なのだろう?
競馬予想はどうやって行うのだろう?調教などから各レ―スに出走する馬を比較して優劣をつけた上で、予想紙各社の持つデータや取材による聞き取り資料を重ね合わせ、結論を出すのだろう。しかし滅多に当たらない。
掲載された情報を如何に利用したところで、ちっとも当たりはしなのである。
そもそも競馬予想を生業とする人たちの世界っていうのは、一体どういう構造なのだろうか?
あれだけ自信たっぷりに「このレースはこれしかない」というような予想を公開しておきながら、実に堂々と外す。
挙句の果てに、塵も悪びれるところなく、口元にうっすら微笑みさえ浮かべて
「いやあ本命のドッテンコイタロウはどこにも来ませんでしたねえ。よほど調子が悪かったと見えますなあ。あっははは。はい、では次のレースにいきましょうか!」と開き直ったりったりする。
情報誌を刊行する会社には社会的ポリシーはないのか。ふとそう考えてしまう。普通の会社の場合、いい加減な情報によって客に損害を与えたりしたならば、担当社員には相当な懲罰が課されることだろう。
それ以前に、客もそのような予想者からの情報など二度と買わぬだろう。
‥‥しかし。競馬情報紙の場合は‥‥。
買っちゃうんだよなあ。凝りもせずに、また‥‥
心の拠り所というか、藁をもすがるというか、そんな気持ちなのである。
腹は立つけれどもまあ、情報を鵜呑みにしたほうにも問題はあるわけだからこのことについてはこれ以上何も言うまい。
私を含めて、庶民はほんのわずかな、なけなしの小遣で馬券を買い、大金を得ようと僅かの金額を託す。
その結果を予想し決断するためのスタートとなる必須アイテム、競馬予想紙。高価である理由がここにある。
概ねすべての馬券購入者が、購入する馬券を何にするか検討しようとするとき、情報紙を最低一冊は利用する。少しでも記載内容に満足のいくものを欲したり、数社の見解を比較したりしようとすれば一冊には留まらなくなる。
ともかくそれらの資料を検討材料に馬券検討を開始するわけだが、情報としているものが公平な(客観的な)レースデータではなく、手にしている記事を書いた情報執筆者の主観を前提とした、不公平な情報だということを忘れがちになる。
また一冊の情報誌に予想スタッフは複数存在するから、じっくり検討しようとすればするほど多くの個人的な予想根拠を見せつけられることになる。そしてそれはいわゆる競馬のプロフェッショナルによる見解なのだ。もっともらしいプロの推理を見せつけられ、各人の予想する多くのフォーカスが頭を混乱させ数多くのフォーカスが頭蓋の中に乱れ舞う。購入馬券数は絞られるどころかどんどん増えていく。こんな苦々しい経験が誰しもあるのではなかろうか。
情報誌は正確な的中情報を提供などしてくれない。
滅多に当たることもない。
情報を売る側もそんなことは百も承知なのだ。もし情報が確実で百%当たるものならば、誰がその情報を公開などするものか。
これは当たると思わせる胡散臭いガセ情報を売るほうが、馬券を購入して儲けるより確実ということなんだろう。最早レースの当たりはずれに関係なく、情報誌の売れ高の問題になるということだ。
断っておくが私は情報紙を買うなと云っているのではない。わずかの軍資金で一攫千金を夢見る心優しい一般庶民がレースに向かうときの、心の拠り所なのである。心行くまで選びに選んでこれはと思う情報誌を選んでほしい。
ただし外れても情報のせいにはするなということだ。
「当たらないことを承知の上で買った情報なんだから……。」そう割り切ってしまえばそれほど腹が立つことでもないでしょうよ。
何はともあれ、馬券はすべて自分のの責任の下に購入しましょう。
なみに私はといえば最近馬券を買うとき、情報誌や競馬新聞を買うのをやめました。もっぱらJRAのホームページから印刷できる出走表とオッズを参考に推理を展開させています。
その結果予想は‥‥。
どういうわけか・・・・・
以前よりますます当たらなくなりました。。
2017.12.20記す
近ごろマジに ムカついたこと・2