zxc
戻って来てしまった。
つまらない此処に。
さて、これからどうしたらいいんだろうか?
また、彼らに会える術は?
4
「あれ…」
「目が覚めた?」
目を開けると、白衣を来た悠天の姿。
「いま…何時…?」
「お昼くらい。」
「…そう」
手の甲を額に乗せて、目を閉じる。
「どこか異常はある?」
「ほんの少し、頭痛がする。寝てれば治るくらいの。」
「そう、じゃあもう少し寝てて。」
「ん…」
実際は、ウサギとねこに会いたかった。
まだ話していたい。
あの、夢の世界へ入ると、楽しい。
現世では、何でもない、ただの普通の高校生が、向こうでは特別扱いされて、魔法みたいで…
向こうが本物だったら、楽しくて、寝る暇もないかも。
そんな風に考えてしまう始末。
(ねぇウサギ、どうすればまた会える?)
問いかけても、あの声は聞こえない。
「はぁ…」
この世のつまらなさを、知ってしまった。
*
『どうして。』
ピアスを弄りながらネズミのフィルルェクルッスァが問いかける。
『さあ?』
耳が垂れた犬、アルリエチシェンが興味も無さそうに本のページをめくる。
『どうしてなの?』
『そんなこと僕に聞かれましても。』
『ど、う、し、て、よっ』
力任せに投げたダーツの矢は、的を外れて暗闇に消える。
『そんなに苛々しなくてもいいじゃんか。平気だよ、気長に待とうよ。』
パタンと本を閉じると、しゅわしゅわと何処かへ消える。
『…あたしは、あたしは!…やらなきゃいけないことが山程あるの!しかも、ぐうたらしてらんないの!時間がないのよ!なんで!なんで!』
『落ち着いてよ。フィルルェ、平気だよ。僕にはそんなに緊迫したようには見えないよ?』
『冗談!!アルリエ、あんたは分かってない!』
きっと睨み付けてから、暗闇に走り去る。
『…フィルルェ、解ってないのは君の方。君は、待つことの大切さを、解ってないんだ。』
*
zxc
『こんにちは、そして宜しくね、あたしフィルルェクルッスァ。
小柄だからって見くびってんじゃないわよ。
一人くらいなら軽々倒せちゃうんだからね。
作者は更新が遅くなってすまん、とかほざいてるわ。
ま、一応溜め書きはしてるらしいわ。
最近忙しいんだよとか喚いてるけど、そんなんあたしは知らないわよ。
それじゃ、また今度ね。』
フィルルェクルッスァ。