進路

世界を悟れば
生きやすいって思ってた
現実はあえて
直視しないで生きてきた
答えは自らが
考えることに意味があった
平和は本人が
強く望まなければならなかった

家を目指して自転車を漕ぐ
いつもより脈拍が高くなった時
青色だった空がいつの間にか暮れていた
僕が望む夢が手の届かない場所へ隠れていた

言ってしまえば
あと残りしないって思ってた
考え方を変えて
他人のフリして生きてきた
友達は僕の
反面教師になってくれた
時間は一瞬で
過ぎて二度と戻ることはなかった

夢の中で君は何故か笑った
目が覚めて未だ夢見心地の時
大好きだった君が前だけを見て進んでいた
僕の隣の君が僕の知らない進路を歩いていた

学校で誰かの不幸自慢を聞く
繰り返しの日々に飽きた時
疲れきった僕はじっと一点だけを見つめてる
ずっとあの日と変わらずに生きている
君を追いかけて走っていく

進路

進路

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-06

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