光の射す向こう側に

始まりは晴れより
雨の方が鮮明に覚えている
僕らは全てがこうであるという
常識に弄ばれている

疲れ意識が遠のいた時に
暗く俯く向こう側に何かが見えた

いつだ
君と最後に話したのは
君と手を繋いだのは
いつだ
君を裏切ったのは
君と指を切ったのは

何故偶然出会い
別れるのか神だけが知っている
僕らの全ての行動を
始めから見つめている

疲れ意識が遠のいた時に
光の射す向こう側に何かが見えた

いつか
光の射す向こう側に
君が幼く泣いていた
いつか
愛した青空の下で
君は優しく微笑んでいた

光の射す向こう側に

光の射す向こう側に

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-01

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