街待ちながら

目の前の影が伸びる
声にならないほど喉が渇いた
唇を噛んで空を見上げた
もし今すぐ君がここに来てくれるなら
いつも連絡をくれないのも
誕生日を覚えていないのも
全てを許してあげよう

信号の点滅を見ていた
言葉にならないほど暇を持て余した
口を膨らまして遠くを見つめた
今日の君はどんな君でいるだろうか
怒っていたら宥めるから
泣いていたら涙を拭うから
今すぐ会わせてくれないか

街待ちながら

街待ちながら

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-01

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted