楽園を目指す軽い足取り【プロット】
プロット
楽園を目指す軽い足取り【プロット】
楽園とは優しい人喰いの魔女が作った小さな街
少女は逃げ出して、しかし魔女により記憶を消された
少年(主人公)はその少女を連れ戻すために街の外へと繰り出された。しかしその記憶はなく、ただそうしないとならないという思いだけがある
魔女は心優しい人喰い魔女
街はそもそもその魔女が食べるための人を自分で調達するためのものだった
最初は意思のない人を造り食べていたが、やがて突然変異で意思を持ってしまう
最初はその意思を消して食べていたが、罪悪感は次第に積み上がり、やがては持ち得た意思をそのままにしてしまう
ただし街の外には出さないようにしていた。もし街の範囲から外に出てしまえば、記憶を失い楽園へ戻ることだけを考えるようになる
魔女はそれでも人を食った。謝りながら、泣きながら、吐きながら
それで十数年は成り立っていた
少女は次に食われる存在だった
しかし食われることを何らかの形で察知し、街から逃げ出そうと試みた
しかし街の範囲から出た瞬間に記憶と意識を失ってしまう
そこにたまたま通りかかった商人がその少女を助けた。記憶と意思のない少女は楽園に戻りたい一心で、しかし少女を手放そうとしない商人はそれを許さず、軟禁していた
商人は旅をするのに人を雇う。今回の旅でも人を雇ったが、その者は正義感が強く、馬車の中で目隠しをされ四肢を拘束されている少女を見つけ、商人が人攫いであると勘違いし、ついに商人を罪人にしてしまう
しばらくはその人についていたが、ある日、忽然と少女はその人から姿を消した
楽園に戻るために少女は少年と出会う。少年は魔女によって差し向けられた存在であり、少女と出会うように暗示をかけられていた
少女も少年と出会わなければならないと暗示がかかっており、やがて二人は自然と惹かれ合う
少女は楽園を目指し、少年はそれを助ける
途中で少女を救った人に出会い旅に加え、牢屋の中の商人と出会い楽園の場所を知る
そしてたどり着いた楽園で少女は記憶と意思を取り戻し、逃げなければとその人に言う
しかし少年は少女を魔女に届けなければならず、その人に嘘をつき少女を魔女の元へと届けようとする
その人も少年の言葉に納得してしまい、少女を魔女の元へと届けた
少女も諦めたかのように、その人と少年についていく
魔女は少女と出会い、少女はそこで初めて「食べられる」と泣き叫ぶ
その人は魔女に問い、優しき魔女はこの街が何であるかを説明する。この街の住民は全て私が造ったものであり、まさに食料であると
自分は人を食わなければならない異常者であり、ここで隠れていると
この街からでた住民は意思と記憶を失い、ただこの街を楽園として戻ろうとするように暗示をしていると
そのものは納得できず、魔女と対峙する
追記要
なぜ魔女が人を喰うか
軟禁・強姦され、子どもを産まされた。その自ら産み落とした嬰児を食わされ、気がつけばただ一人で町の中にいた
その後になにがあったのかは思い出せない。しかしそれはまるで耐え難い食欲の如く、人を喰わなければならないようになってしまう
しばらくは死体を喰いさえすれば耐えることができた。しかしその量は増え、ついに耐え切れず無意識に人を襲うようになり、
だから次はより人間に近しいホムンクルスを造り上げた。最初は部品だけだったが、それもやがて満足できないようになり、ついに人を造ってしまう
少女の力
危害を加えようとした相手に、半ば強制的に協力させるような力場が働く
楽園を目指す軽い足取り【プロット】