前を見て歩けない
誰も僕を見ていないのに
いつも前を向いて歩けない
向かい風が吹けばすぐ頭が垂れたり
君と目が合えば視線を逸らす癖を止めたい
あの人を僕が見ていても
あの人は何も気にしていない
そんな自信が欲しい
そんな余裕が欲しい
そうしたら風が清々しく感じると思うから
前に君は傷つけられていたのに
もうその事件を覚えてない
仕様もないことをずっと覚えていたり
僕がそうやっているのはどこか後ろめたいから
あの人を僕が笑っても
あの人は何も気にしていない
その理由が知りたい
その意味が知りたい
そうしたら景色が美しく見えると思うから
社会に出れば色んな人とすれ違う
その前に前を見て歩きたい
前を見て歩けない